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【小田博士の防衛装備品入門】次期哨戒機P1:「世界最高水準」の国産機  

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【小田博士の防衛装備品入門】
次期哨戒機P1:「世界最高水準」の国産機  

 「飛行能力、哨戒能力、攻撃能力。本当に素晴らしい航空機だ。哨戒機では世界トップクラスの能力を持つ。日本の高い技術力が十分に発揮されたものだ」

 海上自衛隊の厚木航空基地(神奈川県)で4月23日に試乗した小野寺五典(いつのり)防衛相をうならせたのが、次期哨戒機P1だ。

 哨戒機とは、敵の侵入などに備えて広範囲を見回りしながら警戒する航空機のことだ。潜水艦や艦船の探知を主な目的とする一方、洋上監視や捜索救難、輸送といった活動も行っている。漁船の違法操業や海賊行為などを監視することもある。

 筆者は、小野寺氏に同行取材する機会を得た。厚木基地に7機配備されているP1は、水色で旅客機のような外観だ。実際に乗ってみると、エンジンの吸音能力が高く、機内はすごく静かだ。現役で活躍しているP3C哨戒機よりもタイヤの数が多く、離着陸時の衝撃は少ない。数時間の遊覧飛行を終えて厚木基地に戻ると、着陸に気づかないほどだった。

 コックピットの計器には、最新型のLCDディスプレーが何台も備え付けられ、見るからに最新システムだ。洋上を航行する艦船などの状況を示す「状況表示装置」を機内に搭載しており、識別能力も向上した。静かな潜水艦や小型船舶も探知できるという。

 現在、活躍しているP3C哨戒機は、昭和57年度から運用が始まっており、かなり老朽化が進んでいるという。

 このため、海自では昨年3月からP1の運用試験をスタート。来年秋頃から、P1の運用を始め、順次切り替えていく予定だ。具体的には、P3Cを配備している八戸基地(青森県)、鹿屋基地(鹿児島県)、那覇基地(沖縄県)、下総基地(千葉県)に展開する。

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