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【角栄の流儀・小渕恵三元首相編(中)】「日本発の恐慌」回避になりふり構わず財政出動

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【角栄の流儀・小渕恵三元首相編(中)】
「日本発の恐慌」回避になりふり構わず財政出動

 「小渕さんは、優柔不断でなかなかしゃっきりしなかったというのが私の印象だ。2、3の銀行がいつ潰れてもおかしくない、すさまじい状況だったのに決断を渋っていた」

 菅は次第に危機感を募らせた。そして「長銀問題を政局にしない」と宣言し、小渕の決断を促した。

 「結果的にこっちが助け舟を出した形になった。小渕さんは(野党案を)丸のみじゃあ与党として責任を問われると思ったんだろうな」

 これに対し、小渕政権の官房副長官、鈴木宗男は小渕が即答しなかったのは、優柔不断なのではなく、政治的な駆け引きだったと反論する。「竹下流だ。時間をおくことで、相手に点数を稼がせるやり方。民主党が、今も気づいてないならば、政治での基礎体力の弱さの表れだ」

 一方で、参院からの官房副長官だった元自治相、上杉光弘は金融再生関連法が成立した後、小渕が「国政のことを考えれば仕方ないよな」とつぶやくのを耳にしている。

 上杉は「忸怩(じくじ)たる思いと、国家国民のためによしとする思いで複雑な気持ちだった」と解説した。

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