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【角栄の流儀・小渕恵三元首相編(中)】「日本発の恐慌」回避になりふり構わず財政出動

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【角栄の流儀・小渕恵三元首相編(中)】
「日本発の恐慌」回避になりふり構わず財政出動

 さらに、経済学者を中心とした「経済戦略会議」や、産業界のトップを集めた「産業競争力会議」も設けた。アイデアを持っているなら誰であろうと協力を求める。貪欲なまでの“人集め”で、経済危機に臨む。これが小渕の政治手法だった。

“野党案”を丸のみ

 象徴的だったのは金融国会での“野党案”の丸のみだった。10年夏の参院選で惨敗した自民党は参院で過半数割れしていた。後に自由、公明両党との連立合意で政権を安定させるまで、法案の早期成立がままならない不安定な政治状況に突入していた。

 直面していたのは、経営危機に見舞われていた日本長期信用銀行への対応だった。公的資金の投入によって救済しようとしたが、民主党など野党の反対で頓挫した。野党側が示した金融再生法案を丸のみする代わりに、60兆円(後に10兆円追加)の公的資金枠を関連法案に盛り込み、成立させるほかなかった。

 当時、民主党代表だった元首相の菅(かん)直人は、小渕との党首会談で金融再生法案の修正協議を行った。

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