PR

ニュース 政治

【貳阡貳拾年 第3部 人口減への処方箋(6)】楽しい老後、米にヒント

Messenger

 ◆“お試し移住”構想

 高齢者を“主人公”とした街づくりも始まっている。「日本版CCRC」ともいうべき千葉県柏市の豊四季台団地だ。市は東京大、都市再生機構と研究会を立ち上げ、元気な高齢者には農業や育児支援など無理なく地域貢献できる働き方を用意。一方、病気になっても安心して暮らせるよう、在宅医療、看護、介護サービスを一体的に提供する態勢も整える。

 「ワープステイ」と呼ばれる新たな“お試し移住”構想にも注目が集まり始めている。

 「リタイア後は自然豊かなところで」と考える人は多いが、いざ行動に移すとなると「一から知り合いをつくるのは面倒」「これまでの友人関係が途切れてしまう」といった不安が強まり、二の足を踏むケースが少なくない。

 ワープステイはこうした懸念を払拭するため、定期借家権を使って5年契約で都会の自宅を貸し、移住先の家を借りる。契約期間の終了時に都会の自宅に戻れるし、そのまま住み続けてもよい。「永住ありき」ではなく、“お客さん”としてリゾート地に長期滞在するイメージだ。

 地元の人々への紹介をはじめ、スムーズに暮らしに溶け込めるよう案内役も置く。滞在中は農業や漁業を手伝ったり、アウトドアの趣味やスポーツを満喫することも可能だ。人口減少に悩む地方にとっても、元気な高齢者が5年サイクルで移り住むのは魅惑的だ。

 近くNPO法人ワープステイ推進協議会を立ち上げる予定の大川陸治・東急電鉄顧問は、「地方暮らしで新たな目標が見つかれば健康寿命も延び、社会保障費の縮減にもつながる」と話す。

 世界が経験したことのないスピードで進む人口減少。2020(平成32)年を反転攻勢のための出発年とするには、われわれに残された時間は多くはない。=第3部おわり(「貳阡貳拾年」取材班)

次のニュース

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ