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【島が危ない 第1部 再び対馬を行く(5)】韓国人客増加「漁師にマイナス」

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【島が危ない 第1部 再び対馬を行く(5)】
韓国人客増加「漁師にマイナス」

 マグロの養殖と一本釣りを中心に漁業を営む吉村元嗣さん(63)も「大手水産会社の子会社みたいな立場でやってきては、ごっそり取っていく。ところが政府は何ら手を打とうとしない。やりたい放題ですたい。巻き網をやめん限りは本当の資源の回復にはならんと思うとるとです」と声を荒らげた。

 ◆漁業が安保直結

 海は、いつ何時、他国からの不法侵入など不測の事態が勃発するか分からない危険性もはらんでいる。

 45年間、イカ釣り業を営む築城哲則さん(63)は「今は見かけないが、過去には不審船を多く見かけた。外国船が動かないで同じ所に止まっているんですね」という。吉村さんも「韓国の漁船も以前のように頻繁ではないが、来ますよ。10年前から20年前はひどかったです。日本の警備艇や韓国の警備艇が来ると、逃げるとです」。

 市議会の国境離島活性化対策特別委員会委員長の長信義市議(64)は、こう警鐘を鳴らした。

 「魚が取れない上に、燃料が高いというダブルパンチで、漁に出られないという現実がある。さらに韓国人釣り客らの違法行為がある。(漁師が)沖に出きらんから、国境に面している島がこのままでは危ないですよと、私たちは言いよるわけですよ。沖に出て不審船や何かを見つける役割を果たしているのは実は漁民なんです。漁師が沖に出られないとなると、無防備になる。海上保安部の代役をしてきたのが実は漁民なんですよ」

 漁民は安全保障の“目”であり、漁業不振は安全保障に大きな影響を与える危険性をはらんでいるのである。(宮本雅史)

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