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【島が危ない】第1部 再び対馬を行く(4)温暖化、燃油高騰…苦しむ漁民

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【島が危ない】
第1部 再び対馬を行く(4)温暖化、燃油高騰…苦しむ漁民

 「毎日、一万円札を拾いに行くようなものでした」

 厳原(いづはら)町漁業協同組合(長崎県対馬市厳原町)の二宮昌彦組合長(55)は誇らしげに昔を懐かしむ。

 二宮さんは20歳の頃から42歳まで潜り専門の海士として、ウニやアワビ、サザエなどを取って生計を立てていた。

 「漁に出るのは4月から9月まで。でも、6月は休むし、しける日は出ないから、年間の出漁日数は、よくいって80日。それでも、960万円とか980万円の水揚げがあったとですよ。笑いが止まらんくらいもうかったとですよ。29歳の時、キャッシュで、2800万円ぐらいの家を建てたとですが、嫁と『これやったら家何軒建つかなあ』って話していた」

 ◆海底が砂漠化

 厳原町漁協は採貝藻だけで年間5億円前後の水揚げを記録した時期もあったが、今は4千万円から5千万円。一番よく取る人で200万、悪い人は100万ぐらいだという。水揚げが目減りするに従って、400人程度はいた海士も50人足らずに減ってしまった。

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