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【参院選2013 京都】視点 反自民票、共産に流れる

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【参院選2013 京都】
視点 反自民票、共産に流れる

 安倍政権の高い支持率を背景にした自民が圧勝し、ねじれ解消となった今回参院選。京都選挙区でも自民現職の西田昌司氏の勝利は、各陣営とも選挙前から織り込み済みという異例の展開となった。焦点は、反自民、非自民の受け皿となる2議席目を、誰が獲得するのかという1点にほぼ絞られていた。

 その注目の2議席目を激戦の末に制したのは、この参院選を、「自共対決」と位置づけた共産新人の倉林明子氏だった。

 公示後に志位和夫委員長が3度京都入りするなど重点選挙区と位置づけた共産。伝統的に共産支持者が多い京都選挙区で、平成10年以来15年ぶりとなる議席奪還に意欲をみせ、選挙戦を戦った。

 府内の首長や経済界がこぞって共産の議席獲得に拒否反応を示すなか、有権者は3年3カ月間政権を担った民主などよりも、アンチ自民票の「受け皿」として、共産を選択した形だ。

 民主は、惨敗した昨年末の衆院選から半年、衆院からくら替え立候補した元首相補佐官、北神圭朗氏の実績を強調し、選挙戦に臨んだが、退潮傾向に歯止めをかけられなかった。

 維新は、昨年末の衆院選府内比例票では自民に迫る2位となったものの、橋下徹共同代表の慰安婦をめぐる発言で劣勢を強いられた。それでも選挙戦後半にかけて猛追。候補者調整が付かず、公示直前にみんなが擁立した女性新人の票数と合わせると当選圏だったことを考えても、不用意な発言や選挙の戦略ミスが最後まで響いた形だ。

 一方、選挙ごとに結果が大きく入れ替わるのが最近の傾向だ。どの党も信頼しない。投票しても結果が伴わなければ投票先をかえることをいとわない。そんな有権者が多い現実を、各党とも肝に銘じてもらいたい。(池田進一)

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