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【名言か迷言か】
主権回復式典、安倍首相が式辞に込めた天皇陛下の思い
「天皇陛下、バンザーイ」「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ」
4月28日に憲政記念館で開かれた政府主催の「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」で、菅義偉官房長官が閉式の辞を述べた後に天皇、皇后両陛下が退席されようとしたところ、会場前方から突然「天皇陛下万歳」のかけ声がかかった。事前に出席者へ配布された式次第にはなく、かけ声につられるような形での万歳三唱だったが、両陛下はいったん立ち止まった後、出席者に何度も会釈しながら会場を後にされた。
この万歳三唱をめぐっては「会場から『天皇陛下万歳』という声が上がって、みんながそれを唱和したのはよかった」(日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表)、「憲法に国民主権がはっきりと規定される中で日本の独立が認められた。その意義を十分に踏まえた行動だったかが問われる」(公明党の山口那津男代表)などと出席者の受け止めはさまざまだった。「万歳三唱をするのならば、もっときちんとした形でした方がよかった」(自民党中堅)との感想も聞かれた。
「天皇陛下の政治利用では」との声に配慮し、式次第に万歳三唱も天皇陛下のお言葉もなかったが、安倍晋三首相は式辞の中で、昭和21年の歌会始で昭和天皇が詠まれた御製(和歌)を紹介した。
「ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ 松ぞををしき 人もかくあれ」
