【自民党総裁選・共同記者会見詳報(4)】安倍首相「石破氏は日本を担う有為な人材」 石破氏「安倍首相の政権運営、特筆すべき」 - 産経ニュース

【自民党総裁選・共同記者会見詳報(4)】安倍首相「石破氏は日本を担う有為な人材」 石破氏「安倍首相の政権運営、特筆すべき」

自民党総裁選挙、共同記者会見に臨む石破茂氏と安倍晋三首相(右)=10日午前、東京・永田町(春名中撮影)
 --総裁選に勝った場合の組閣人事、党役員人事について、どのように行うつもりか。安倍晋三首相は石破茂元幹事長を、石破氏は安倍氏を閣僚や党役員人事に起用するか
 石破氏「思いもよらぬご質問でありますが、それは本当の意味での適材適所なのだと私は思っています。もちろん、長いキャリアを積んで、有権者の信任を長く得たってことも大事でしょう。しかし、この分野においては、本当にこの人しかいないのだ、それが国家国民のためなのだ、日本国のためなのだ、という基準で選んでいかなければいけないと思っています」
 「私、野党の政調会長のときに、例えば今、農林水産相の斎藤健衆院議員、環境部会長に抜擢(ばってき)しました。それは民主党の閣僚と対等にやり合える、自民党の言っていることが正しいね、と思ってもらうことが大事だと思ったからであります。ポストってのは、国家国民のためにあるものであって、個人の名誉のためにあるものではない。当たり前のことであります」
 「そして、長く有権者の信任を得てきたという、その信頼とそれぞれの見識と、この両方バランスを見ながらやっていかなきゃいけないが、本当に忘れちゃいけないのは、今の時代において、国家国民のために、この人しかないということが、もちろん、党も認識をする、国民がそうだねって思ってもらうことです」
 「なったその日から120%の力でその行政をやっていかなければいけない。そういう力があるかどうかは見てれば分かる。官僚たちも評価をするだろう、われわれもそうだろう。で、この分野は向かないけど、ここならこの人すごい能力あるよねってことがあるはずです」
 「ですから今、だれがどうのこうなんて言うことはないし、ましてや、自分が首相になったら、安倍首相を使う。そんなことが言えますか。言えるわけがない。それは本当にその人が国家国民のためになるかどうか、その一点以外に判断の基準はございません」
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 安倍首相「こういう質問がくると、私も思っていませんでした。で、人事についてはですね、もちろん、全く白紙でありますし、基本的には石破さんが言った通りだと思いますね。適材適所で、例えば国会の答弁におきましても、昔と違って多くは大臣自身が答弁をしなければいけません、私もそうですが。そういう中で説明能力もなければいけませんし、当然ですね、その分野についてですね、見識を持っていただく、持っておられる方ということが最も大切な要素ではないのかなと思います」
 「いずれにせよ、総裁選が終わってですね、もし万が一、勝利を得ることができればよく考えていきたいと考えています」
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 --石破氏から「同じ政党なのに政策の方向性には違いがない」という話があったが、選挙なのである程度違いも必要だと思う。安倍氏には石破氏の、石破氏には安倍氏の評価できる点などをお願いする
 安倍首相「石破候補にはですね、安倍政権ができたときに幹事長を務めていただきまして、そのときの参議院選挙、大勝を果たすことができた。また、政権奪還の選挙、一緒に協力をして安定した政治基盤を勝ち取ることができました。また、地方創生、安倍政権の目玉であった地方創生の初代の担当大臣として、まさに大きな仕事をしていただいたと思っています」
 「地域おこし応援隊につきましては今、相当多くの隊員が各地に残っていただいて、これは政権交代前からこの仕組みがあったんですが、5倍くらいの規模になっていると思いますし、また、京都に文化庁を移す、こういうことについても一緒に進めてきました」
 「私は日本を担う大変有為な人材だろうと思いますので、この選挙を通じて、しっかりと論戦を戦わせていきたいと、こう思っています」
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 石破氏「6年にわたって、安定政権を築いたということは、最近では誰もなし得なかったことだと思います。中曽根康弘首相、小泉純一郎首相以来、いろんな事情があって、1年ごとに首相が替わるということでしたが、安定して政権を運営されるということは特筆すべきことだと思っています。そしてスローガンを掲げて、それに向けて政府を動かし、国民を導くという手法も、それはもう私にないものだと思っております」
 「違う点をどこか挙げろとあえて言われれば、総理・総裁はこれで行くんだ、ということを定められて、それはもうとにかく突破をしていくのだという手法で、織田信長みたいなものかもしれませんね。そうして一つ一ついろんな難題を乗り越えていかれたと思っています」
 「で、私は法律にしても、予算にしてもそうですが、成立すればそれでいいというものだと思っていない。たとえ反対をされても、これがどういうものであるのかというご理解を頂かなければいけないと思っています。どうやってご理解を頂くか、とくに憲法であるとか、社会保障であるとか、そういうことが国論を二分していいとは私は思わないんですね。どうやって一人でも多くの方の、賛成はできないけど政府のいうことは理解できるよねっていうことじゃないかと私は思います」
 「防衛庁長官のときに、有事法制という法律を手がけました。これ、当時の民主党も賛成をして、ごく一部の政党の反対だけで、私は閣僚席から見て本当に涙が出ましたですよ。野党も賛成してくれる。そこまで努力をしていくべきだと私は思っているんです。そういう簡単なものでないことはよく分かっています。有事法制のときに、与党は久間章生(きゅうま・ふみお)筆頭理事、野党は前原誠司理事だったと思います。大変な努力をしていただきました。そして政府も国民に向けてこの法律はどういうものですか、閣僚でも街頭に出ました。テロ特措法延長のときは外相の町村信孝先生だったと思いますね、あ、高村正彦先生、そして官房長官の町村先生。そして防衛相の私。そういう法律、分かってくださいってことで、街頭に立つんです」
 「政府は逃げてないね、正面から国民に向き合っているね、お願いですから分かってください。そういう手法を私は取っていきたいと思っています。ですから、そこにおいて首相とスタイルの違いはあるのかもしれませんが、要は目指すものを実現するためにどうするかということで、首相が多くの実績をあげてこられたことを評価するに全くやぶさかではございません」