河野太郎外相、北軍事パレードは「『非核化の用意はある』との意思表示」

激動・朝鮮半島
北朝鮮が9日に行った軍事パレードについて分析する河野太郎外相=9日、福岡県久留米市(大橋拓史撮影)

 河野太郎外相は9日、福岡県久留米市で講演し、同日に北朝鮮・平壌で行われた建国70年を記念する軍事パレードについて「『非核化をする用意はある』という何らかの意思表示をしようとしている。私はそう受け取りたい」と述べた。

 軍事パレードで大陸間弾道ミサイル(ICBM)が登場しなかったことに関しては「米国に届くようなミサイルはもう公開しない。そうすることで、米国と北朝鮮との間には信頼関係がまだあることを示したかったのかもしれない」と分析した。

 さらに金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が演説をしなかった点については「演説をすれば、どうしても拳を振り上げるようなことになってしまう。だから演説をしなかったのかもしれない」との見方を示した。

 河野氏はその上で、6月の米朝首脳会談以降、北朝鮮国内で国民生活向上への期待感が高まっていることを指摘。「金氏はその期待に応えなければならず、非核化のステップを確実に踏んで、国際社会の経済制裁を解いてもらうしか方法はない」と強調した。

 制裁緩和のためには、北朝鮮国内にある核関連施設の申告や国際原子力機関(IAEA)による査察が必要との認識を示し、「北朝鮮がそうした宣言をするところからがスタートで、ボールは北朝鮮のコートにある」と北朝鮮に具体的な行動を求めた。