【沖縄知事選】自民党総力戦…総裁選告示直前なのに幹部が続々と沖縄へ 「弔い合戦」に危機感  - 産経ニュース

【沖縄知事選】自民党総力戦…総裁選告示直前なのに幹部が続々と沖縄へ 「弔い合戦」に危機感 

参院・自民党沖縄県知事選選対会合へ向かう二階俊博幹事長=28日午後、国会内(春名中撮影)
参院・自民党沖縄県知事選選対会合へ向かう橋本聖子参院議員会長=28日午後、国会内(春名中撮影)
 自民党執行部は、総裁選(9月20日投開票)と並行し、沖縄県知事選(同月30日投開票)への準備にも熱を入れている。総裁選と選挙日程が近く、与党が敗北すれば連続3選が濃厚な安倍晋三首相(党総裁)の出はなをくじきかねないからだ。翁長雄志知事の死去に伴う知事選には「弔い合戦」ムードも漂い、厳しい戦いを強いられるだけに、菅義偉官房長官や二階俊博幹事長らが沖縄入りを予定するなど総力戦で臨む。
 「日本、沖縄、そしてわが党にとって極めて重要な選挙だ。党役員には全力投球をお願いする」
 首相は28日の党役員会で、自民、公明両党が推薦する佐喜真淳前宜野湾市長の必勝を期すよう指示した。
 参院自民党もこの日、沖縄県知事選に向けた選対本部を立ち上げた。国会内で開いた会合には、比例代表や九州地方選出の参院議員が出席し、沖縄で支持団体の組織票固めを徹底することなどを申し合わせた。
 平成26年の前回知事選では、自民党などが推す現職が、共産党などの野党に一部の保守系が加担する「オール沖縄」の支援を受けた翁長氏に約10万票差をつけられて敗れた。それから4年近く、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設計画を推進する政府と、反対する翁長氏との対立が続いてきた。
 辺野古移設を着実に進めるためにも、県政奪還は政府・与党の悲願だ。自民党は、前回県知事選で自主投票だった公明党と沖縄の首長選で連携を進め、今年2月の名護、3月の石垣、4月の沖縄の各市長選を制してきた。
 そうした流れの中で翁長氏が死去したことから、自民党幹部は「県民が『弔い』ムードに包まれれば、これまでの苦労が水の泡になりかねない」と危機感を強める。総裁選が9月7日に告示されるのを前に、二階氏は9月3、4両日、竹下亘総務会長も4~6日に沖縄入りする予定だ。菅氏も同月初旬に沖縄を訪問する方向で調整している。
 公明党も今回は自民党と共闘する姿勢を鮮明にしている。支持母体の創価学会の幹部が自民党議員に電話し「1回は沖縄に入ってほしい」と頼むほどだ。
 自民党沖縄県連会長の国場幸之助衆院議員は、28日の参院選対の会合で「選挙の枠組みとしては非常に悪くない。自民党でなければ沖縄の基地問題や振興策をやり抜くことはできない」と力を込めた。