【産経・FNN合同世論調査】総裁選 自民支持層の安倍首相優位変わらず 石破氏の3倍、49%で圧倒 - 産経ニュース

【産経・FNN合同世論調査】総裁選 自民支持層の安倍首相優位変わらず 石破氏の3倍、49%で圧倒

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)による21、22両日の合同世論調査で、自民党の次期総裁にふさわしい人物として自民党支持層では安倍晋三首相(党総裁)が6月の前回調査(49・4%)とほぼ横ばいの49・1%で引き続きトップに立った。石破茂元幹事長は前回比で3・0ポイント増となったが、16・9%にとどまり、2位の小泉進次郎筆頭副幹事長(前回比1・6ポイント減の19・8%)よりも下だった。首相は石破氏の3倍近い支持を得ており、総裁選まで残り約2カ月となっても首相の優位は変わっていない。
 自民党支持層では、安倍政権の外交政策を72・1%が支持しており、激変する北朝鮮情勢への対応など、首相の外交手腕への評価が堅調な支持率を支えているとみられる。
 一方、石破氏は劣勢挽回の切り札としたい党員票獲得で苦しい状態が続いている。石破氏は全体の調査では男性の10~20代と50代、女性の10~20代以外の全世代で首相を上回る。自民党支持層の数値も増える傾向にあるが、党員票の行方が混沌(こんとん)とするような劇的な変化はみられない。
 今回の総裁選で、前回まで300票に固定されていた党員票は、党総裁公選規程の変更で国会議員票(現在405票)と同数となり、決選投票でも各都道府県に1票ずつ計47票が新たに加わる。それだけに首相と石破氏は党員票の取り込みに力を入れている。
 首相は4月以降、大阪府や北海道、滋賀、埼玉両県などを訪れ、自民党県連や地方議員の会合に出席した。いずれも首相が勝利した平成24年の総裁選で、首相が獲得した党員票が石破氏に敗れるか、同数だった地域だ。
 石破氏も、自ら率いる石破派(水月会、20人)以外の国会議員票の支持拡大に苦戦する中、党員票の獲得に特に力を入れている。2月に大阪府で約1200人を集めるパーティーを開いたほか、各地の県議レベルの会合にまで顔を出し、コツコツと集票活動を進めている。
 “旋風”を起こして劣勢との下馬評を覆した13年総裁選の小泉純一郎元首相のように党員票で圧倒し、国会議員の投票に影響を与えようというのが石破氏の基本戦略だ。総裁選まで約2カ月に迫る段階で、肝心な自民党支持層の期待が膨らんでいない状況は痛手といえる。
 総裁選への対応を決めていない岸田文雄政調会長は、前回比0・7ポイント減の4・4%だった。自民党支持層では3・8%とさらに低迷し、知名度不足が課題となっている。総裁選出馬を公言している野田聖子総務相も横ばいの3・7%で、党支持層では3・5%と伸び悩んでいる。(大島悠亮)