【豊洲市場】「千客万来」着工是非、週内にも回答を 東京都が業者に要請 - 産経ニュース

【豊洲市場】「千客万来」着工是非、週内にも回答を 東京都が業者に要請

東京都江東区の豊洲市場
 築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)への移転で実現が不透明となっている同市場内の観光拠点「千客万来施設」整備事業をめぐり、都が事業者の「万葉倶楽部」(神奈川県)に対して、今週内にも事業着工の是非の回答をするよう要請したことが11日、複数の都関係者への取材で分かった。同事業は江東区の市場受け入れの条件だが、小池百合子知事の「築地再開発」構想の影響で停滞が続き、大きな課題となっている。
 同区は昨年12月、豊洲の今年10月11日の開場を了承する一方、3月までに整備に関してめどを示すよう都に要求している。
 関係者によると、都は千客万来施設の整備計画の微修正の選択肢も排除しない姿勢で万葉倶楽部と交渉を重ねてきたが、確約を得られず4月を迎えた。
 都側は豊洲開場まで半年と迫る中で早い回答が必要と判断。一方、都幹部は「回答の最終期限の意味ではない」とし、明確な回答がなくても交渉を続ける意向を示した。
 同施設整備は築地のにぎわいを豊洲に継承し、発展させていくことなどを目的に計画。都が江東区から市場受け入れの了承を取り付けた際、土壌汚染対策などとあわせて実施を約束し、都の募集で万葉倶楽部が事業者に決まった。
 しかし小池氏が昨年6月に築地跡地を「食のテーマパーク」機能を有する施設として再開発する基本方針を掲げたことにより、同社が似た施設が近くに整備されれば採算がとれなくなる可能性があるとして、撤退を含め対応を検討する事態となった。