開場まで半年 使い勝手、環状2号線…まだ課題

豊洲市場
豊洲市場で行われたイベントで、あいさつする東京都の小池百合子知事=3月25日午後、東京都江東区

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の開場まで11日で半年となった。懸案だった土壌汚染対策の追加工事が7月完了の工程で進むが、施設の使い勝手に関する市場業界の要望、都心部へつながる環状2号線の暫定道路の開通時期などが課題として残る。

 業界側の「通勤用の駐車場にトイレがない」との訴えを受け、都は7億円の予算で整備することを決定。幹線道路に分けられた形の市場で買い回りに不便との指摘から、場内をめぐるシャトルバスの運行も決めて詳細の検討に入った。

 「過去に経費抑制のため認めなかったことがぶり返しているケースもある」と都幹部。屋外スロープの雪を溶かすロードヒーターの設置箇所を絞っていたが、業界側から屋根などの整備を求める声もあるという。

 1月、業界による豊洲市場の習熟訓練前に大雪に見舞われた際には、スロープに雪が積もり、都職員が雪かきや融雪剤の使用で対応した。都幹部は「屋根の設置などは費用がかかり現実的でない」と語る。

 築地跡地を通る環状2号線整備も課題。2020年東京五輪・パラリンピックに向け同年春に地上部を通す予定で、都はそれまでの交通需要に対応するため敷地外縁に暫定迂回道路を整備するが、水産業者側は「商品の円滑輸送に不可欠」として開場にあわせた同道路の開通を求める。

 そのためには、築地市場が営業している9月下旬から工事を開始する必要があるが、ルート周辺に施設がある青果業者の営業に支障が出ることが懸念される。