「私たちは判断を誤った」小池百合子都知事に市場移転問題で苦言 たもとを分かった音喜多駿都議が築地再開発の撤回注文

豊洲問題
10月5日、都民ファーストの会からの離党会見をする音喜多駿都議=都庁(宮川浩和撮影)

 「知事、私たちは明確にその判断を誤った」。8日に開かれた東京都議会の一般質問で、小池百合子知事と衆院選を機にたもとを分かった音喜多駿都議(かがやけ Tokyo)が築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題に関する小池氏の政策決定を批判し、方針転換を注文する一幕があった。

 音喜多氏が移転問題の停滞を指摘した上で「私自身もあやまちを認める。申し訳ありませんでした」と頭を下げると、小池氏は苦笑い。自民党都議から「その通り」などの声が上がる一方、古巣の「都民ファーストの会」の都議からは「批判するだけなら簡単だ」など批判が相次いだ。

 音喜多氏は昨年の知事選で小池氏を支援し、「都民」の結成メンバー。市場移転問題で小池氏が掲げた豊洲移転・築地再開発の基本方針を支持する立場で今夏の都議選に臨んだ。

 しかし、豊洲市場内の観光拠点「千客万来施設」整備の事業者「万葉倶楽部」(神奈川県)が、築地再開発で採算が取れなくなる可能性があるとして、撤退を含め対応を検討。江東区も現状での市場受け入れに懸念を表明し、移転問題は停滞している。

 音喜多氏は基本方針の決定過程に関する情報公開が不十分との認識を示し、築地再開発の撤回を提言。移転問題の打開に向けて、「知事自らが関係者のもとに足しげく通い、誠意を尽くすことで理解を求めるほかない」と訴えた。

 小池氏は「築地は将来の東京にとって、きわめて重要な役割を担うエリア。ポテンシャルを最大限活用し、よりよい町作りができるように検討を重ねる」と答弁。「会議の公開、予算編成過程の透明化など情報公開を進め、説明責任を果たしている」と強調した。