豊洲観光拠点へ「尽力する」 小池百合子知事、文書で事業者に協力要請

豊洲問題
東京都の豊洲市場=東京都江東区(本社チャーターヘリから、納冨康撮影)

 築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題で、豊洲市場内の観光拠点整備事業から撤退を含めた対応を検討する「万葉倶楽部」(神奈川県)に対して、小池百合子知事が文書で「(事業開始に向け)早期に進捗(しんちょく)するよう尽力する」などとして協力を求めたことが21日、分かった。

 同社は小池氏の築地再開発の方針で豊洲の観光拠点「千客万来施設」事業の採算が取れなくなる恐れがあるとしており、8月に再開発の中身に関する質問状を都に送付。その回答として今回の文書は作成され、今月15日、都幹部が同社を訪問して手渡した。

 小池氏は文書で豊洲への早期移転に努めるとしたほか、築地再開発の検討会議の結論が来年5月に出ることを説明。築地再開発と千客万来施設の整合性を図るとした。同社の担当者は取材に「築地再開発の内容も見通しも書かれていない」と指摘し、回答文書への対応を検討していくとした。

 千客万来施設の整備は、都が市場移転の条件として江東区に約束。江東区の山崎孝明区長は今月、「整備が確定しない限り、市場の受け入れを再考せざるを得ない」とするコメントを出し、副知事らが万葉倶楽部への対応に直接あたるべきだとの認識を示している。