菅義偉官房長官「犯罪史に残る残忍で凶悪な事件」と激怒 閣僚に3つの指示

座間9遺体
9人の遺体が発見された白石隆浩容疑者が住んでいたアパート。近くにはたくさんの花が供えられている=9日午前、神奈川県座間市(寺河内美奈撮影)

 神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、政府は10日午前、首相官邸で関係閣僚を集めて再発防止対策に関する会議を開いた。菅義偉官房長官は「犯罪史に残る極めて残忍で凶悪な事件で、強い憤りを覚える」と激怒し、閣僚らに3つの指示を投げた。菅氏の主な発言は以下の通り。

 「座間市で発生した事件は犯罪史に残る極めて残忍で凶悪な事件であり、強い憤りを覚えます。被害に遭われた9名の方々のご冥福を心からお祈り申し上げます」

 「今回の事件は現在、調査中でありますが、被疑者がツイッターなど人の目の届きにくいSNSを利用し、自殺願望投稿するなどした被害者の心の叫びにつけ込んで、言葉巧みに誘い出して殺害するという極めて卑劣な手口であるものとみられます。犯行の経緯を徹底的に明らかにし、再発防止に努めなければならないのは当然のことであります。その観点から、当面各大臣に取り組んでいただきたいことを3点申し上げておきます」

 「第一は徹底した捜査による全容解明と、関係省庁による情報の共有です。捜査によって明らかになった今回の犯行の経緯を、関係省庁で共有をし、各省庁での再発防止策の検討に活用していただきたいと思います」

 「第二は自殺に関する不適切なサイトや書き込みへの対策の強化です。事業者や関係機関と連携し、改めて実態把握に努めていただくとともに、適宜適切な削除や書き込みの制限などについて、現在の対策の検証と強化をお願いしたいと思います」

 「第三はネットを通じて自殺願望を発言する若者の心のケア対策の充実であります。現在もさまざまな相談窓口が設けられておりますが、このような若者が適切な相談相手にアクセスできるよう、これまでの取り組みの見直しをお願いしたいと思います」

 「以上3点申し上げました。各大臣がリーダーシップを発揮をしていただいて、関係省庁連携のもとに政府一体となった対策強化を行い、再発防止を徹底したいと思いますので、関係省庁のみなさんによろしくお願いをしたいと思います」