宮城県知事選 仙台市選管またしてもミス 確定は翌朝、一票無駄に

衆院選
7月に行われた市長選では集計ミスがあり、開票作業は深夜までずれこんだ=7月24日未明、仙台市泉区の七北田公園体育館(林修太郎撮影)

 ミスはまたしても繰り返された。22日に投開票が行われた衆院選と宮城県知事選。仙台市選挙管理委員会が集計ミスによる確認作業に手間取るなどして、同市青葉区では衆院選と知事選の確定時刻は23日午前10時台になり、掲げていた目標時間を大幅に超過した。不在者投票の送り先を間違えて、一票が失われる失態もあった。過去には白票を水増しする事件もあったが、反省は生かされていない。

 「仙台市の選管が他よりも劣っていたり、何か特別な問題を抱えていたりしているとは認識していない」

 23日の記者会見で郡和子市長はこう語った。しかし、ダブル選挙となったほか、区割り変更や台風の影響があったとしても、お粗末なミスが続いた。

 市選管によると、衆院選では23日未明、青葉区分の開票作業中、実際の投票数が各投票所が投票者数を記す「投票録」より3票多いことが判明。投票録に集計数字を記載する際の記入ミスによるもので、確認に手間取ったという。県知事選でも実際の票が投票録より5票多かったため点検するなどした。

 また、青葉区選管は、新潟市中央区の選挙権を持つ男性が行った不在者投票を誤って東京都の新宿区選管に送付。男性の票は投票終了までに本来の選管には到着せず、無効となった。

 このほかにも県外に転出して選挙の資格がなくなった人に、知事選の投票用紙を誤って交付するなど多くのミスがあった。

 仙台市選管はこれまでも選挙のたび、不正やミスを繰り返してきた。

 平成26年12月の衆院選では青葉区選管が白票を水増し。関与した市職員が公職選挙法違反の罪などで略式起訴され、必要書類の廃棄など、不祥事が芋づる式に発覚した。

 信頼回復をかけて臨んだ翌27年の市議選では、新たな投票手順を作成し、人員を増員したが、5区すべてで投票用紙の二重交付などのミスが発生。同10月の県議選でも太白・泉両区の集計トラブルで開票終了が翌日未明までずれこんだ。

 昨年7月の参院選では期日前投票所を訪れた20代女性に「選挙人名簿から抹消されているため投票できない」などと誤った案内をして女性を帰すなどした。

 今夏の仙台市長選では、泉区内の開票所で、投票された票数が投票者総数と12票食い違う集計ミスがあった。

 「特別な問題はない」と擁護する郡市長。だが、一方で、「専門的な調査やトレーニングなどの時間や、人を集める予算が必要であれば、これからの課題。間違いの理由を検証し、新たなシステムを構築することも含めて、選管には検討してほしい」と言及した。