自民派閥で泣き笑い 二階派落選続出 岸田、石破派は完勝

衆院選

 自民党は衆院選で大勝したが、派閥別では明暗が分かれた。岸田、石破両派は全員当選の「完勝」を果たす一方、二階派は落選者が続出する憂き目にあった。派閥の勢力は来年秋の総裁選や党内人事などに影響力を発揮するだけに、今後、新人や無派閥議員の争奪戦が激化しそうだ。

 岸田文雄政調会長率いる岸田派は28人全員が議席を死守した。岸田氏は山梨2区の公認争いで二階派領袖(りょうしゅう)の二階俊博幹事長と対立したが、岸田派所属の無所属候補(当選後に追加公認)が勝利し、領袖としての面目を保った。石破茂元幹事長の石破派も18人全員が当選し、参院を含めた現有勢力20人を維持した。

 対照的なのが二階派だ。39人を擁立したが、西川公也元農林水産相ら8人が落選し、最も議席を減らした。積極的な拡大路線で衆院選公示直前には岸田派を抜いて一時は第4派閥に躍進したが、再び岸田派に逆転を許した。二階氏は近く複数の新人議員らを入会させて勢力回復を急ぐ。

 党内最大で安倍晋三首相(自民党総裁)の出身派閥の細田派と、額賀派はそれぞれ4人が落選。麻生派は1人が落選し、石原派は11人全員が当選した。