豊洲移転で本格論戦 都議会本会議 知事「進捗状況を随時発信」

豊洲問題

 30日の東京都議会臨時会の本会議では、小池百合子知事が市場問題で豊洲移転・築地再開発の基本方針を掲げてから初めての議会質疑となり、本格的な論戦が交わされた。

 都民ファーストの会の木村基成都議は、今回の予算案に盛り込まれた豊洲市場の追加の土壌汚染対策工事や広報活動に関して「都民と事業者に対して、再び安心を抱かせ、信頼を取り戻すことにどのようにつながるのか」と質問。

 小池氏は「追加工事を着実に実施するとともに進捗状況を随時発信していく。豊洲市場の見学会も今後、定例化し、私自らもさまざまな場面でメッセージを発信する」などと述べた。

 公明党の野上純子都議は築地再開発について「都の税金投入につながることを危惧する。この点は大丈夫なのか」と質問。小池氏は「民間主導による再開発の検討を進める。あわせて、都において資金面、財政面からさまざまな試算を行うなど精査を進めて経済合理性を確保する」と答えた。

 自民党の早坂義弘都議は「豊洲と築地の両方を生かすとは耳触りがいいが、両方の整備にかかる財源を確保するのは至難の業だ」などと批判。小池氏は「都民の資産である築地用地を(当初の計画通りに)民間に売却するのではなく、両方を活用することが最も賢い使い道だ」と反論した。

 共産党の曽根肇都議は、豊洲市場内でかびが発生したことを取り上げ、「生鮮食料品を扱う市場としてあってはならないことだ」と指摘。小池氏は「必要な対策を早急に講じるよう市場当局に指示した」と答弁した。民進党の西沢圭太都議は築地再開発で市場機能をどのように確保するのか質問。小池氏は「将来、築地に戻ることを希望する仲卸業者に応えるための方策について検討を進める」と語った。