都議会、豊洲めぐり綱引き 都民・公明連合VS自民、第1幕は痛み分け

 
本会議で発言する小池百合子都知事。後ろは尾崎大介議長=8日午後、都庁(酒巻俊介撮影)

 東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が最大会派になるなど、大幅に構成が変わった都議会。8日の臨時議会では、「都民」と公明党の小池知事支持勢力と、自民党が豊洲市場(江東区)問題をめぐって早くも綱引きを始め、波乱含みの幕開けとなった。

 この日は、豊洲市場移転問題に関して集中的に議論する特別委員会設置の可否が俎上(そじょう)に。自民が「知事から(豊洲移転に関する)基本方針について都議会に説明がない。都民への説明責任が果たされないまま移転問題が進むことを危惧する」と設置を求め、これに共産・民進なども同調した。しかし「本会議や常任委員会での議論を充実させるべきだ」とする「都民」や公明などの反対多数で設置は否決された。

 「都民」が設置反対の趣旨を説明した際には、自民から「都民ファーストの名が廃る」などと激しいやじ。議会初体験の「都民」新人が驚いたように議場内をきょろきょろと見回す場面もあった。

 また、豊洲問題を審議する常任委員会の経済・港湾委員会の進行をめぐっても、「都民」と自民が対立。「都民」などは新たな都議会で初めて招集される9月予定の定例会に合わせて同委員会も開催しようと調整していた。

 しかし、自民・共産が「(6月20日に)小池知事が基本方針を表明したが、議会での報告や議論が行われていない」と早期開催を求めたため、この日は日程に関する結論は先送りされた。23日に日程を調整する理事会を開くことで合意。「都民」の思惑に反し、定例会前に委員会が開かれる可能性も浮上し、「都民」と公明対自民の第1ラウンドは痛み分けといったところだ。