小池百合子知事「築地にさまざまな課題」 自民「情報操作」と批判 都議会特別委

豊洲問題

 都議会予算特別委員会が16日開かれ、豊洲市場(江東区)移転問題に関する質疑が相次いだ。都議会自民党の松田康将議員は、築地市場(中央区)について「地面を覆うコンクリートなどにヒビがあり、土が露出している部分もある」と指摘。小池百合子知事に築地の安全性に関する見解を求めた。小池氏は「改修しなければならない点がある。さまざまな課題があることは認識している」と答弁した。小池氏はこれまで「築地は法の求める安全基準を満たしている」と述べてきた。

 早期の移転判断を求める松田氏に小池氏は、「(豊洲の)地下水モニタリング再調査の結果や専門家会議の議論など、判断材料を待っている」と強調。松田氏は「豊洲では地下水を調べたが、築地は地下水を調べていない。豊洲に関して優位な情報は隠蔽(いんぺい)し情報操作、印象操作をしている。安全な豊洲への移転を止めているのは知事自身だ」と小池氏を批判した。

 また、共産議員が豊洲問題で不正確な発言をしたとして、自民が撤回と議事録からの削除を求めている問題は、同日の特別委開始前に調整が図られたが、共産が「事実に基づいている」と拒否。このため、特別委は3時間以上遅れて始まり、質疑は深夜に及んだ。

 問題となっているのは14日の特別委での曽根肇議員(共産)による「批判されるべきは、石原(慎太郎)元知事とともに移転を推進してきた自民党」との発言。自民は「移転決定を石原元知事と自民だけで進めたと誤解を与える発言だが、議会では当時の民主、自民、公明の賛成で議決された」と反発している。