国会で攻勢強める野党 ここぞの民共「共闘」も視界不良…

TPP
野党委員欠席のまま開かれた衆院TPP特別委員会の参考人質疑=21日午前

 野党は今国会の最大の目標として環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)承認案・関連法案の廃案を掲げてきただけに、山本有二農林水産相の失言で与党側に攻勢を強める。民進、共産両党がそろって衆院TPP特別委員会の審議を拒否するなど、国会での共闘ぶりも目立っている。

 民進、共産両党は、24日に決まっていた特別委の地方公聴会を26日に延ばすよう要求。与党が目指す月内の衆院通過を阻止するためだが、民進党の山井和則国対委員長が佐藤勉衆院議院運営委員長(自民)らから「延期容認」のお墨付きももらい、最終的に要求をのみ込ませた。

 民共両党にとってTPPは結束して反対できる数少ないテーマだ。両党が共闘する衆院東京10区と福岡6区の補欠選挙の投開票を前に、TPPをめぐる国会での協力は選挙戦のアピール材料にもなる。21日の特別委の参考人質疑もそろって欠席した。

 民進党国対幹部は21日、記者団に「官邸から『早く成立させろ』と言われ、自民党国対が困っているという声なき声が聞こえる」と勝ち誇るように語った。月内の衆院採決を阻止するため、山本氏の発言を追及する姿勢を崩していない。

 しかし、週明け以降の視界は良好ではない。民進党内には「山本氏の辞任を勝ち取るまで徹底抗戦すべきだ」(中堅)との強硬論もくすぶるが、執行部は「辞任は厳しい」との認識だ。新たな攻撃材料がなければ国会審議は再び与党ペースに戻りそうだ。