脳科学者の茂木氏「美しい反省をして政権交代可能な党になって!」と激励 発言詳報

民進党結党大会
結党大会でがんばろう三唱した岡田克也代表、江田憲司代表代行、山尾志桜里政調会長ら党幹部ら=27日午後、東京都港区高輪の品川プリンスホテル(鈴木健児撮影)

 民進党が27日に開いた結党大会で、来賓として脳科学者の茂木健一郎氏が挨拶し、「民進党は政権交代可能な党になってほしい」と激励した。茂木氏の挨拶の詳報は次の通り。

 「(茂木氏の後で挨拶する)シールズの奥田愛基君の前座を務める。本当に今日はおめでとうございます。私は民進党の党員ではない。私の友人の(自民党から夏の参院選出馬が取り沙汰されている)乙武(洋匡)君のように政界への進出を考えているわけでもない。今日、私がここに来た理由はたった1つだ。民進党は政権交代が可能な党になってほしいという願いからだ」

 「米大統領選はほぼ8年ごとに民主党と共和党が代表に選ばれてきた。英国でも保守党と労働党が何度も政権交代を繰り返してきた。およそ成熟した民主主義において政権交代が期待できないようなことはあり得ない。日本が戦後、自民党さんが長きにわたって政権を担当してきた。素晴らしい政策もいろいろしたと思う。しかし、日本の民主主義は政権交代がなくて、ずっと続くことにあまりにも慣れすぎていた。それを変えたのが2009年の民主党による政権交代だった」

 「いま世界はイノベーションが起こり、次から次へと新しい動きが出てくる中で、政権交代できない社会風土は、われわれを未来に連れていってくれない。いつでも政権交代の可能性があるということがなければ、日本は未来に進めない。そのために皆さんの責任は重大だ。民主党政権は2009年にあれだけ大きな国民の期待を受けながら、結果として残念ながら終わってしまった」

 「皆さん、最近、グーグルの人工知能で『アルファ碁』というのが出てきた。人工知能がなぜあれだけ強くなったかご存じか。反省することを覚えたからだ。アルファ碁は自ら打った対局を評価し、反省し、いまや人間の世界チャンピオンを破るところまで強くなった。安倍(晋三首相)さんの自民党は正直言ってかなり強い。ラスボスとしてはかなり倒しがいがある。その安倍さんの自民党に勝つまでに皆さんが強くなるためには、ぜひとも2009年の政権交代の後、苦い失敗を反省していただきたい」

 「ぜひ皆さん、美しい反省をしていただき、反省することに遅すぎることはない。この素晴らしい新しい政党ができたのを機会に、ぜひ真摯に2009年の失敗を反省していただき、ぜひ政権交代可能な、それが当たり前な日本にするために頑張っていただきたい」

 「最後に私が申し上げたいことは、皆さんが掲げている共生は、政治的に正しい、聞こえのいい言葉だけではない。個性が異なる人々が集まってお互いの違いを認め合いながら協力すること、共生の精神がなければ、日本の経済成長もない。皆さんの掲げる共生ということが実は最大の経済成長の政策だということを訴えて、私の挨拶とする。どうもありがとうございました」