中部空港、店舗閉鎖相次ぐ コロナで利用者激減
更新 sty2102230004新型コロナウイルス流行により利用客が大幅に減った中部空港(愛知県常滑市)で、店舗や施設の閉鎖が相次いでいる。昨年の旅客数は前年比72%減の381万人と、2005年の開港以来最低を記録。地元自治体は、空港内で使えるクーポンを発行するなど必死の誘客を続けるが、事業の好転は見通せない状態が続く。
空港で最大席数を誇る展望レストラン「アリスダイニング」は、今年5月9日で営業終了する。旅客機の離着陸を間近で見られる眺望が人気で、600組超のカップルが「空港ウエディング」の会場に利用したが、空港利用者の急減を受けて16年の歴史に幕を閉じる。
空港担当者は「開港以来多くのお客さんに親しんでいただいたお店。コロナ禍での閉店はくやしい」と打ち明ける。
三越伊勢丹ホールディングスは、紳士衣料や雑貨を扱う小型店「イセタン セントレアストア」を2月末で閉める。出張が減り、主なターゲットであるビジネスマンの来店が減ったことが引き金となった。