水浸しの切符、アートに 豪雨被災くま川鉄道を支援
更新 sty2101140004水浸しになった切符、切り絵で復活-。昨年7月の豪雨被害で不通が続く「くま川鉄道」(熊本県)の浸水した記念切符が、アート作品に生まれ変わった。熊本市の団体「ブリッジクマモト」が同社車両をテーマに作成し、限定100個を予約販売。売り上げの約半分を同社に寄付し、復興を支援する考えだ。
くま川鉄道は、JR人吉駅前の人吉温泉駅(人吉市)と湯前駅(湯前町)を結ぶ。豪雨で保有する5車両全てが浸水し、人吉市の本社事務所も数十センチ水没。過去に販売した余りで、事務所に保管していた記念切符数千枚も泥水に漬かった。
切り絵の作品名は、同社の列車の復活を願った「田園シンフォニーをもう一度」。横44センチ、縦18センチの額縁に、水に漬かった切符を車両型に切り抜いて五つ並べ、背景を彩るのは赤や青など車両の色。切り絵作家渡邊義紘さん(31)が手作業で制作している。
価格は1万1千円で、ブリッジクマモトのホームページ(https://bridgekumamoto.com/)で予約を受け付けている。