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飛鳥京跡苑池で新たな階段状護岸 和風庭園の源流か【動画あり】

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飛鳥京跡苑池で新たな階段状護岸 和風庭園の源流か【動画あり】

更新 sty2010290002
飛鳥京跡苑池の北池で見つかった曲線状の階段状護岸 =28日午前、奈良県明日香村(須谷友郁撮影) 飛鳥京跡苑池の北池で見つかった曲線状の階段状護岸 =28日午前、奈良県明日香村(須谷友郁撮影)
飛鳥京跡苑池の北池で見つかった曲線状の階段状護岸 =28日午前、奈良県明日香村(須谷友郁撮影)
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飛鳥京跡苑池の北池で見つかった曲線状の階段状護岸 =28日午前、奈良県明日香村(須谷友郁撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 国内最古の宮廷庭園跡とされる奈良県明日香村の飛鳥京跡苑池(7世紀)の北池で、緩やかに曲線を描く階段状護岸が新たに見つかり、橿原考古学研究所が28日、発表した。同池ではこれまでに小石を敷き詰めた州浜(すはま)や天皇が禊(みそぎ)を行った流水施設が出土しており、今回の調査で池の構造がほぼ判明。専門家は「和風庭園の源流」とみている。

 発掘調査された飛鳥京跡苑池北池の合成画像(奈良県立橿原考古学研究所提供)
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 飛鳥京跡苑池は宮殿付属の庭園で、斉明~天武朝に利用された。北池(東西約36メートル、南北約52メートル)と南池(東西約65メートル、南北約55メートル)を中心に構成される。

 曲線状の階段状護岸は北池の北西岸で見つかった。大小の石を階段状に7段に積んでおり、長さ約12.8メートル、高さは約1.1メートル。州浜も確認され、池の深さは2メートル以上とみられる。

 上空から撮影した飛鳥京跡苑池北池の発掘現場(奈良県立橿原考古学研究所提供)
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 上空から撮影した飛鳥京跡苑池北池の発掘現場(奈良県立橿原考古学研究所提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 今回の調査地の南側にあたる西岸では一昨年、階段状に築かれた石造りの護岸が出土。一連の調査から、北池のおおむね西半分が階段状護岸(全長約44メートル)で、それ以外の部分は垂直護岸と判明。さらに護岸下に州浜が広がる構造になっていることも分かった。水辺に腰を下ろせる階段状護岸や州浜は日本的な施設とされ、州浜は天武朝の改修で設けられたとみられる。

 木下正史・東京学芸大名誉教授(考古学)は「階段状護岸は南池にはない構造。流水施設も日本的な祭祀(さいし)施設といえ、奈良時代の和風庭園の始まりの姿を見ることができる。趣向を凝らし、変化に富んだ池だったのだろう」としている。

 現地公開は31日午前10時~午後3時。

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