日本酒の飲み頃示すシール 温度で表示変化、初の商標
更新 sty2005210010宝ホールディングス(HD)は21日までに、日本酒の飲み頃を示すシールが特許庁に商標登録されたと発表した。10度前後まで冷やすと「のみごろ」の文字が浮かび上がるシールで、温度により表示内容が変化する登録商標は日本初としている。
特許庁は音や色彩などを商標として認める新制度を2015年に導入。これにより大正製薬のCMに使われる「ファイトー」「イッパーツ」という掛け声などが新たに認められた。宝HDのシールは文字や図形などの見え方が変化する「ホログラム商標」として認められた。
宝HDはこのシールを500ミリリットル入りの日本酒「松竹梅〈純米大吟醸〉」などに貼り、売り出した。広報担当者は「新型コロナウイルスの感染拡大により自宅で飲食する機会が増えている。日本酒を飲む人が増えるきっかけになってほしい」と話した。
音や動きといった新たな商標は国際的にも制度化される流れにある。