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秋、みんなで収穫 祈る日々 千葉・鴨川市「大山千枚田」

自然・風景

秋、みんなで収穫 祈る日々 千葉・鴨川市「大山千枚田」

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 田植えが終わり、水をたたえる大山千枚田に朝日が反射した。棚田百選にも選ばれている美しい棚田もコロナ禍の影響を受けている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)  田植えが終わり、水をたたえる大山千枚田に朝日が反射した。棚田百選にも選ばれている美しい棚田もコロナ禍の影響を受けている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)
傾斜地に大小375枚の田が連なる大山千枚田。保存会のスタッフが毎日のように水田の様子を見て回っている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)
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傾斜地に大小375枚の田が連なる大山千枚田。保存会のスタッフが毎日のように水田の様子を見て回っている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 東京から車で約2時間。都心から一番近い棚田が房総半島のほぼ中央にある。千葉県鴨川市の大山千枚田は同県で最も高い愛宕山(標高408メートル)の北西にあり、約3.2ヘクタールの傾斜地に大小375枚の田が連なる。

傾斜地に大小375枚の田が連なる大山千枚田。保存会のスタッフが毎日のように水田の様子を見て回っている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)
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傾斜地に大小375枚の田が連なる大山千枚田。保存会のスタッフが毎日のように水田の様子を見て回っている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 棚田は農家の高齢化などにより一時は荒廃したものの、NPO法人「大山千枚田保存会」が中心となり、「オーナー制度」を20年前に導入。オーナーになった都市部の住民に農作業体験と育った米を提供しながら、里山の原風景を守ってきた。制度は成功し、同じ水田の荒廃に悩まされている周辺にも広がった。

大小375枚の田が連なる大山千枚田。田植えが終わった棚田に朝日が反射した =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)
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大小375枚の田が連なる大山千枚田。田植えが終わった棚田に朝日が反射した =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 この静かな農村も新型コロナウイルス感染拡大の余波を受けている。1000人以上が集まる予定だった今月上旬の田植えイベントはすべて中止。苗は保存会のスタッフと近隣農家が植えた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大山千枚田近くの駐車場は全て閉鎖されている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)
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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大山千枚田近くの駐車場は全て閉鎖されている =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 感染拡大防止のため、現在は周囲の駐車場を封鎖し、棚田への立ち寄りも禁止している。保存会の牛村展子さん(56)は「心苦しいが今は訪問を控えて」と呼びかける。オーナーや観光客との交流で成り立っている地域の苦渋の決断だった。

夜明け前の大山千枚田。水がはられた田にうっすらと明るくなった空が反射していた =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)
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夜明け前の大山千枚田。水がはられた田にうっすらと明るくなった空が反射していた =千葉県鴨川市(鴨川一也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 保存会はコロナ禍が収束するまでは地元の人たちで棚田を管理することを決めている。秋の収穫はみんなでできるように祈りながら、日々の農作業に汗を流している。(写真報道局 鴨川一也)

■360°パノラマで見る「大山千枚田」

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