大阪メトロ、椅子を離して入社式 大丸・松坂屋は会場分散
更新 sty2004010008全国の企業や官公庁で1日、若者たちが新たに社会人の仲間入りをした。関西の各企業の入社式も、インターネットを活用したり、会場を分散したりと様相が一変。感染予防対策を徹底した上で開催する企業もあった。
「皆さんに『新しい第一歩を踏み出した』と実感してほしいとの思いで、入社式を開催した」。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の河井英明社長は大阪市西区の本社で開いた入社式で、マスク姿の新入社員約100人にこう訓示した。
出席者の座る椅子の間隔は、前後左右にそれぞれ2メートルあけた。同社広報は「十分に広いスペースが確保でき、感染対策が可能と判断した」と説明した。
会場を分けて入社式を実施する企業も。大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは例年、同府高槻市の研修施設で入社式を実施しているが、今年は新入社員約90人の配属先14カ所に会場を分散。山本良一社長はテレビ会議システムを通じて出席し、大阪市北区の大丸梅田店では3人が中継で訓示を聞いた。