感染経路見えるマップ作成 市町村単位、九州大生
更新 sty2003060002新型コロナウイルス感染者の発生状況を市町村単位で地図に載せて、感染ルートの可視化に取り組む大学生作成のサイトが、インターネット上で「分かりやすい」と評判を呼んでいる。
韓国出身の九州大生、李東燕さん(25)が作った「新型コロナウイルスの事例マップ」。感染者は赤、このうち移動履歴が分かる人は青、治癒した人は緑のマークをつけ、移動履歴を矢印で結んだ。マーク上の数字は厚生労働省の発表順で、クリックすると詳細な履歴や発表文も表示される。
李さんは感染拡散のニュースを聞くうちに「移動履歴が分かれば被害を最小限にできるのではないか」と考え、2月5日に最初の地図を作った。都道府県単位でまとめられたマップはいくつかあるが、市町村単位は珍しい。地図からは集団感染をきっかけに各地に広がる様子も見て取れる。サイトのアクセス数は1日数万件まで増えた。