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近鉄「鮮魚列車」3月終了 伊勢志摩と関西結び半世紀

鉄道

近鉄「鮮魚列車」3月終了 伊勢志摩と関西結び半世紀

更新 sty2002180002
近鉄の鮮魚列車 =2008年5月、大阪市生野区の近鉄鶴橋駅(恵守乾撮影) 近鉄の鮮魚列車 =2008年5月、大阪市生野区の近鉄鶴橋駅(恵守乾撮影)
鮮魚列車内でくつろぐ行商の女性たち。おしゃべりも弾む =2013年12月、三重県内(松永渉平撮影)
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鮮魚列車内でくつろぐ行商の女性たち。おしゃべりも弾む =2013年12月、三重県内(松永渉平撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 近畿日本鉄道が1963年から続けてきた、国内で唯一現存する行商人専用の「鮮魚列車」が、ダイヤ改正に伴い3月13日で運行を終えることになった。三重県の伊勢志摩地方で水揚げされた新鮮な海産物を運び、半世紀以上にわたり関西の食を支えてきた。

「鮮魚列車」に積み込まれた魚などの荷物 =2013年12月三重県松阪市(松永渉平撮影)
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「鮮魚列車」に積み込まれた魚などの荷物 =2013年12月三重県松阪市(松永渉平撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

近鉄によると、宇治山田(三重県伊勢市)から大阪上本町(大阪市天王寺区)までの約137キロを、日曜と祝日を除き毎朝1本を3両編成で運行させている。最盛期には1日当たり100人を超える行商人が乗り込み、伊勢エビやアワビなどを運んだ。

 だが、高速道路の整備が進んで運搬手段の主流がトラックに移ったため、近年は毎日10人程度の利用にとどまっていた。

 近鉄は車両の老朽化や経費削減の必要性を踏まえ、終了を決めた。

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