「忍者屋敷」と伝わる古民家、取り壊し危機 青森、研究者は保存懸念
更新 sty1911190009青森県弘前市に「忍者屋敷」と伝わる古民家が立つ。現存する忍者屋敷は全国でも珍しいが、管理費負担などから所有者が手放すことを決め、買い手の意向次第では取り壊される恐れが出てきた。忍者に詳しい地元の研究者は「新たな所有者が保存を前提にしてくれたら」と気をもんでいる。
屋敷は、弘前市役所近くの狭い路地の奥にひっそりとたたずむ平屋。青森大(青森市)忍者部顧問の清川繁人教授によると、江戸時代後期に建てられ、弘前藩の忍者集団「早道之者」の詰め所だったとされる。
清川教授は「忍者が実際に活動拠点とした貴重な建物だ。多くの人に知ってもらい、何とか活用できないか検討したい」と話している。