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山西利和が金「二番煎じです」 世界陸上男子20キロ競歩

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山西利和が金「二番煎じです」 世界陸上男子20キロ競歩

更新 sty1910050010
優勝し、日の丸を掲げる山西利和=5日、ドーハ(桐山弘太撮影)  優勝し、日の丸を掲げる山西利和=5日、ドーハ(桐山弘太撮影) 

 陸上の世界選手権男子20キロ競歩は4日から5日にかけてカタールのドーハで行われ、山西利和(23)=愛知製鋼=が1時間26分34秒で優勝した。20キロ競歩では日本勢初メダル。

その先に栄冠はあった

優勝のゴールテープをきる山西利和=5日、ドーハ(桐山弘太撮影) 
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 【ドーハ=宝田将志】世界一のフィニッシュを切った山西は少しよろめいた。足下にテープが絡んだからか、それとも疲労か。コースに向けて一礼した顔には、あまり晴れがましさがない。
 「うれしい気持ちと、ほっとする気持ちと。まあ、ちょっとやりきれないって感じです」
 陸上の世界選手権男子20キロ競歩における日本初の金メダルに輝き、東京五輪の代表にも内定したが、終盤でペースが落ちたことに納得していなかったのだ。
 レースは中国選手が6キロ手前で1人飛び出すと、意を決した山西が2位集団から追いかけ、7キロすぎにかわしてトップに立つ。
 気温は32度、湿度は80%を超えた。ペース配分は大丈夫か、過酷な環境に体力を消耗し、途中で足が止まる恐れは頭にあった。「もちろん怖いです。でもその怖さから逃げたら、(見ている人に)何も伝わらないので、そこに立ち向かっていかないと」。保冷剤を首に巻き、給水ポイントで受け取った水を頭からかぶって体を冷やしながら逃げに逃げ、その先に栄冠はあった。

優勝のゴールテープをきる山西利和=5日、ドーハ(桐山弘太撮影)
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 京大工学部卒業というトップアスリートとしては異例の経歴を持つ。ただ、本人は競技力でなく、学歴ありきで見られることを好まない。
 この日のフィニッシュ後も、京大の先輩である田島直人が1936年ベルリン五輪男子三段跳びで金メダルに輝いていることを引き合いに出し、「僕は二番煎じです」と言って軽く笑って済ませた。志高き23歳は、東京五輪の表彰台まで気を緩めることなく突き進む。

先頭集団でレースを進める山西利和(左から3人目)。優勝を果たした=5日、ドーハ(桐山弘太撮影)
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レース前半、先頭集団でレースを進める山西利和(右)=4日、ドーハ(桐山弘太撮影)
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レース前半、先頭集団でレースを進める山西利和=4日、ドーハ(桐山弘太撮影)
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