産経フォト

緑の中 ガタンゴトン 銚子電鉄

鉄道

緑の中 ガタンゴトン 銚子電鉄

更新 sty1909100001
“緑のトンネル”を通り抜ける銚子電鉄の電車。京王電鉄、伊予鉄道で活躍してきたベテラン車両だ =千葉県銚子市(本銚子-笠上黒生間)(宮崎瑞穂撮影) “緑のトンネル”を通り抜ける銚子電鉄の電車。京王電鉄、伊予鉄道で活躍してきたベテラン車両だ =千葉県銚子市(本銚子-笠上黒生間)(宮崎瑞穂撮影)

 「本物のトンネルはないが、緑のトンネルならあります」「電車が冷房を入れ加速すると、電圧が下がり室内灯が消える」

 赤字状況が続く銚子電鉄(千葉県銚子市、銚子-外川(とかわ)間の6.4キロ)の宣伝文句だ。大正12年に開業した銚子電鉄は、通勤通学のほか、犬吠埼などへの観光にも利用されてきたが、過疎化で乗客数は年々減少。50年前は約130万人だったが昨年度は35万人までに落ち込んだ。

銚子電鉄が製造販売しているスナック菓子「まずい棒」 =千葉県銚子市の銚子電鉄本社(宮崎瑞穂撮影)
画像を拡大する
銚子電鉄が製造販売しているスナック菓子「まずい棒」 =千葉県銚子市の銚子電鉄本社(宮崎瑞穂撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 この状態を逆手に取った“自虐ネタ”のアイデアで経営難を克服しようと今、話題だ。同社の稼ぎ頭は鉄道事業ではなく、食品製造販売。米菓子「ぬれ煎餅」、経営状況をもじったスナック菓子「まずい棒」、生き残りをかけた「鯖威張る(サバイバル)弁当」が人気商品に。

犬吠駅前を走る銚子電鉄。奥は犬吠埼灯台 =千葉県銚子市(宮崎瑞穂撮影)
画像を拡大する
犬吠駅前を走る銚子電鉄。奥は犬吠埼灯台 =千葉県銚子市(宮崎瑞穂撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 「人手不足で社長が電車を運転」「ぬれ煎餅買ってください。電車修理代を稼がなくちゃ…」など自らをネタにして発信してきた。鉄道ファンの人気スポットは木々に囲まれた緑のトンネル。銚子電鉄によると、「枝が伸びてきたら安全のために整えることはあるが、もともとあった山に線路を通したので天然のトンネルだ」という。

銚子市内を走る銚子電鉄。奥は太平洋 =千葉県銚子市(宮崎瑞穂撮影)
画像を拡大する
銚子市内を走る銚子電鉄。奥は太平洋 =千葉県銚子市(宮崎瑞穂撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 本銚子駅の近くに住む堀江和一(わいち)さん(65)は「昔から通学に使われてきた駅ですが、最近は写真を撮ったり、観光に来る人も多く見ます」と話した。(写真報道局 宮崎瑞穂) 

スゴい!もっと見る

瞬間ランキングもっと見る

話題のランキング