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ノムさん「感無量」 レジェンド集結! ヤクルト球団創設50周年

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ノムさん「感無量」 レジェンド集結! ヤクルト球団創設50周年

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4回、打席に立つ「GOLDEN 90’s」の野村克也監督。バットを振るとは思っていない古田氏(右から4人目)らは少し慌てる=神宮球場(撮影・福島範和)  4回、打席に立つ「GOLDEN 90’s」の野村克也監督。バットを振るとは思っていない古田氏(右から4人目)らは少し慌てる=神宮球場(撮影・福島範和) 
記念撮影を行う選手、監督、コーチら = 神宮球場 (撮影・中井誠)
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記念撮影を行う選手、監督、コーチら = 神宮球場 (撮影・中井誠)フルスクリーンで見る 閉じる

 ヤクルト球団設立50周年を記念したOB戦「オープンハウス presents Swallows DREAM GAME」が11日、神宮球場で行われ、野村克也監督(84)率いる「GOLDEN 90’S」と若松勉監督(72)=ともにサンケイスポーツ専属評論家=の「Swallows LEGENDS」が対戦。若松軍の指揮官が三回に自ら代打で左前適時打を放つなど、指揮&バットの“二刀流”で活躍し、6-3で勝った。往年の名選手たちが、2万7727人の観衆を魅了した。(敬称略)

ノムさん、打席に立つ

4回、打席に立つ野村克也監督=神宮球場(撮影・矢島康弘)
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4回、打席に立つ野村克也監督=神宮球場(撮影・矢島康弘)フルスクリーンで見る 閉じる

 野村克也監督は1-6とリードされた4回裏、ヘッドコーチの古田敦也に声をかけられ、代打として送り出された。初球はボール。2球目は空振り。ここで申告敬遠となった。現場カメラマンによると、「Swallows LEGENDS」の若松監督は野村監督が打席に立った時点で、体を案じ、最初から敬遠の仕草を行っていたように見えたとのことだが、ファンにはたならない瞬間となった。

「感無量」

4回、打席に立ち、パットを振る野村克也監督に、一同ビックリ=神宮球場(撮影・矢島康弘)
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4回、打席に立ち、パットを振る野村克也監督に、一同ビックリ=神宮球場(撮影・矢島康弘)フルスクリーンで見る 閉じる

 21年ぶりに燕のユニホームに袖を通し、再びベンチに座れるとは感無量だ。ヤクルト球団には足を向けて寝られない。9年間もチームを任され、リーグ優勝4度、日本一が3度。この試合でも監督の栄誉にあずかった。
 四回には代打として送り出された。野球人としては正直なところ、センターに打ち返したかったが、現役引退から、もう39年。最高の思い出づくりというだけで、十分である。

試合後、挨拶する野村克也監督(中央)と(左から)若松勉、小川淳司、古田敦也氏 = 神宮球場 (撮影・中井誠)
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試合後、挨拶する野村克也監督(中央)と(左から)若松勉、小川淳司、古田敦也氏 = 神宮球場 (撮影・中井誠)フルスクリーンで見る 閉じる

 ベンチには古田、飯田哲也、池山隆寛、真中満ら、ともに戦った面々。相手の監督は、私の後任で日本一を継承した若松勉。感慨もひとしおだ。

 「代打・オレ!」

3回、「代打オレ」で登場し、安打を放つ若松勉氏=神宮球場(撮影・福島範和)
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3回、「代打オレ」で登場し、安打を放つ若松勉氏=神宮球場(撮影・福島範和)フルスクリーンで見る 閉じる

 三回に3点を奪い、なお無死満塁の好機。指揮官は照れながら球審に自らの代打起用を告げると打席へ。左腕・山部の外角高めに浮いた直球を背伸びするように打ち返し、左前に落とした。
 「ラッキーだったね。何とか走者をかえそうと思っていた。上からたたいたら芯に当たった」
 球団史上最多の通算2173安打。『小さな大打者』と呼ばれた男の鮮やかなバットコントロールに、大観衆は大喜びだ。雨の神宮に傘の花が揺れた。
 2001年にリーグ優勝&日本一に導いた若松監督は、その采配も鮮やかだった。三回は先頭の八重樫が、独特のがに股打法で鮮やかな中前打。福地が四球を選ぶと、プロ野球歴代3位の通算408犠打を誇る宮本慎の絶妙な犠打が投前安打となり満塁。まな弟子の岩村が右越えに同点打を放った。

 さらに1992年の日本シリーズで代打満塁サヨナラ本塁打を放った杉浦が初球を右前に運んで2者が生還するなど、一挙に7安打6得点。冷静沈着な采配ぶりで歴代の名選手たちの個性を生かした。

周辺も大にぎわい!沿道に150メートル行列/ヤクルトOB戦

 一日限りの夢舞台。神宮球場周辺は大にぎわいとなった。室内練習場ではヤクルトの名場面を振り返る「Swallows Museum」を開催。夕方にはミュージアムに続く場外の沿道に約150メートルにわたる長蛇の列ができた。

正面玄関付近に飾られた歴代ポスターを見るファン=神宮球場(撮影・矢島康弘) 
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正面玄関付近に飾られた歴代ポスターを見るファン=神宮球場(撮影・矢島康弘) フルスクリーンで見る 閉じる

 室内練習場内にはサンケイスポーツカメラマンがヤクルトの歴史的シーンを撮影した写真と、ニッポン放送の過去の試合実況が堪能できる特別コーナー「サンケイスポーツ×ニッポン放送 presents History Road」が設置された。
 来場した東京・昭島市の介護福祉士、西野康孝さん(39)は印象深いシーンとして、1990年4月7日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を挙げた。八回に内藤が篠塚に右翼ポール際へ同点2ランを浴びた写真を見つめながら「燕党の間で誤審といわれているシーンですね」と懐かしそうだった。

 また、神宮球場の来場者にはサンスポが製作した選手名鑑入りのパンフレットが配布された。

若松軍・松岡弘、古田斬り「ありがとう!!」

 通算191勝右腕の松岡弘が先発、2/3回を2安打1失点。先頭の飯田と続く真中に連打を浴びたが、3番・古田を遊ゴロ併殺打に打ち取った。1978年に沢村賞に輝いた大エースは先月、東大野球部の投手コーチに就任。試合中のインタビューで「これだけのお客さんの中で投げられたのは幸せでした。ありがとう!!」と感謝すると、ファンから大きな拍手がわき起こった。

若松軍・安田、渾身2球

 通算93勝の安田は一回2死から登板し、2球投げたところでマウンドを譲った。2017年に余命1年の宣告を受けながら、胃がんを克服。現役時代、王貞治キラーとして『ペンギン投法』と呼ばれた技巧派左腕は「いかにタイミングを外すかということを考えていた。右脚を上げないで投げたりした」と振り返っていた。

若松軍・八重樫「左脚をやってしまった」

 独特なオープンスタンスの打法で通算103本塁打を放った八重樫は三回に中前打。打球を処理した中堅手の飯田から一塁へ送球され、あわや「中ゴロ」の危機に激怒するパフォーマンスで沸かせた。三進後に左脚を痛めて負傷交代。それでも「今までやったことがない左脚をやってしまった。キャッチャーをするのはちょっと難しかった」と、久しぶりの試合に笑顔だった。

野村軍・ギャオス、ほえた五回3人斬り!

 “ギャオス”こと右腕・内藤が存在感を発揮した。五回に登板し、三者凡退。3人目の田中を空振り三振に仕留めるとガッツポースをし、雄たけびを上げた。「雨の試合でしたけど、大勢のファンの前でアピールできた」と満面の笑み。試合前のホームランチャレンジでは途中から木製バットを金属に持ちかえ、左越えに1本、柵越えを放った。

野村軍、古田ヘッド“泣きの一回”ファンサービス

5回を終え、泣きの「もう一回」を申し込む古田敦也氏 = 神宮球場 (撮影・中井誠)
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5回を終え、泣きの「もう一回」を申し込む古田敦也氏 = 神宮球場 (撮影・中井誠)フルスクリーンで見る 閉じる

 雨の神宮に集まったヤクルトファンの歓声に“泣きの一回”で応えた。当初は五回で終了予定だったが、野村軍の古田ヘッドコーチらが若松軍と交渉し、延長戦が実現した。試合終了後、グラウンドを一周した同ヘッドが『代打・野村』の舞台裏を明かした。
 「スワローズファンから『野村監督の雄姿が見たい』という声があった。試合前に話して『いこうか』とOKをいただいた。ファンの声援に監督も感激されていた」

 当初は打席に立つだけの予定だったが、野村監督はバットを構え、スイングで応えた。試合中は野村監督の横に座り、会話を楽しんだ。

 07年の現役引退時に「また会いましょう」とあいさつし。あれから12年。往年の名選手たちが集ったOB戦で、ファンに「また5年後、10年後にやるのでは。10年後、また会いましょう」と約束した。

 1990年代の黄金時代を中心選手として支えた池山も、攻守で存在感を放った。遊撃守備でダイビングキャッチを披露すると、四回無死一塁からは右中間に適時二塁打。背番号1の後輩、山田哲のバット、手袋、リストバンドを拝借し、優秀選手賞に輝いた。

 「引退試合ぶりにユニホームを着て、神宮でプレーする姿をみせられた。幸せな時間を過ごせました」。ヤクルト一筋で通算304本塁打。53歳になった“ブンブン丸”のフルスイングにスタンドを埋めた燕党は酔いしれた。 

「きょうは気が楽」さだまさしが国家独唱

試合前、国歌独唱を行うするさだまさし氏 =神宮球場(撮影・福島範和)
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試合前、国歌独唱を行うするさだまさし氏 =神宮球場(撮影・福島範和)フルスクリーンで見る 閉じる

 球団ファンクラブの名誉会員を務めるシンガー・ソングライターのさだまさし(67)がオープニングセレモニーを彩った。
 今季の本拠地開幕戦に続き、神宮で君が代を独唱。「公式戦だと、オレのせいで負けちゃいけないと緊張しますけど、きょうは気が楽でしたね」と雨空に歌声を響かせた。

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