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レジ袋など誤食でシカ衰弱死 奈良、観光客のマナー低下

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レジ袋など誤食でシカ衰弱死 奈良、観光客のマナー低下

更新 sty1907090007
 地面に落ちたごみをくわえるシカ=6月、奈良市の奈良公園  地面に落ちたごみをくわえるシカ=6月、奈良市の奈良公園

 国の天然記念物に指定されている奈良のシカがレジ袋などを誤って食べ、衰弱して死ぬケースが相次いでいる。奈良の鹿愛護会によると、今年3月以降に死んだ14頭のうち、9頭の胃袋から大量のレジ袋などが見つかった。鹿せんべい以外の食べ物を与えるといった観光客のマナー低下が原因とみられる。県も実態把握に乗り出すほか、看板にイラストなどを用いて、注意喚起する方針だ。

 死んだシカの胃から見つかったレジ袋などの塊(奈良の鹿愛護会提供)
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 死んだシカの胃から見つかったレジ袋などの塊(奈良の鹿愛護会提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 死んだシカ9頭の胃袋からは、ひも状になって絡まったレジ袋や菓子袋などが見つかり、最大で4・3キロあった。
 同会の丸子理恵獣医師によると、人がレジ袋から菓子などを取り出して与えると、シカは食べ物が入っていると思って袋ごと食べたり、落ちている菓子袋を、においで食べ物と勘違いしてしまったりする。
 反すう動物のシカの主食は草などだが、四つある胃の第1胃が異物でいっぱいになると、消化できないだけでなく、排出もできない。その結果、栄養が十分に取れなくなり、栄養失調や免疫力低下などの要因が重なって死んだ可能性がある。

 

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