熊本駅舎改修し、全面開業 城の石垣をモチーフに
更新 sty1903160008JR熊本駅(熊本市西区)の在来線の新駅舎が16日、全面開業し、記念式典が開かれた。建築家の安藤忠雄氏が設計した駅舎の一部の外壁は、熊本城の石垣「武者返し」をモチーフにして上に行くほど急角度になるデザインにし、暗い灰色に塗った。
新駅舎は、周辺での鹿児島線と豊肥線の高架化に伴って整備された。高架化事業は2001年度に始まり、これまでに駅構内商業施設が開業してにぎわったり、踏切が撤去されて道路渋滞緩和に一役買ったりしてきた。
熊本県の蒲島郁夫知事は式典であいさつし「風格があり、熊本らしくなった。今年のラグビーワールドカップに訪れる国内外の人にも、満足してもらえれば」と期待を込めた。
JR九州は熊本駅南側で映画館や商業施設、ホテルなどが入る12階建ての駅ビルを建設中で、21年春に開業予定。また、駅北側にも12階建てのオフィスビルを設け、20年冬に開業する計画だ。