4千年前儀礼用?土器出土 トルコ中部の遺跡
更新 sty1903090009 トルコ中部のヤッスホユック遺跡で、約4千年前の儀礼用とみられる土器7点が見つかった。発掘調査を続ける中近東文化センター(東京都三鷹市)付属のアナトリア考古学研究所(トルコ中部カマン)が明らかにした。1カ所からまとまって出土し、保存状態も良いという。
研究所は25~26日、学習院大(東京都豊島区)で報告、研究会を開く。
土器7点は昨年10月に発掘された。高さは14~21センチで一部破損しているが、いずれも細長いとがった底があり、両側に取っ手が付く杯のような形状だった。日常的に飲用に使われたとは考えにくいという。
紀元前1900~同1750年ごろ、古代メソポタミア(現在のイラク周辺)から来たアッシリア商人が活動した時代の土器で、深さ50~60センチの土中で見つかった。
研究所の大村正子隊長は「さらに下の層からは、交易が最も盛んだった時代の町の遺構が期待できる。次の発掘調査が楽しみ」と話している。(共同)