風車倒壊、電源オフが原因 台風20号、制御できず
更新 sty1902260011昨年8月の台風20号で兵庫県淡路市の北淡震災記念公園にあった高さ約60メートルの発電用風車が倒れたのは、電源がオフになっていて強風の影響を制御する機能が作動しなかったのが原因であることが26日、淡路市への取材で分かった。
市によると、風車は2017年5月に一部が故障して使用を停止。昨年1月ごろには風車の電源を切っており、強風を感知して羽根の角度を変え、風を受ける面積を減らす機能が作動しない状態になった。風車は第三セクターの公園運営会社が管理しており、担当者の認識不足で電源を切ったとみられる。
淡路市は昨年11月から専門家会議で原因を調査していた。来月にも国に報告書を提出する。
台風20号は昨年8月23日から24日にかけて徳島県や兵庫県を通過し、淡路島と本州を結ぶ明石海峡大橋でトラックなど計5台が強風で横転するなどの被害が出た。