産経フォト

駅弁「かにめし」惜しむ声 長万部、車内販売終了へ

鉄道

駅弁「かにめし」惜しむ声 長万部、車内販売終了へ

更新 sty1902240001
 「かにめし本舗かなや」のかにめし=21日、北海道長万部町  「かにめし本舗かなや」のかにめし=21日、北海道長万部町
 昭和40年代、駅のホームでかにめしを持つ売り子=北海道長万部町(かにめし本舗かなや提供)
画像を拡大する
 昭和40年代、駅のホームでかにめしを持つ売り子=北海道長万部町(かにめし本舗かなや提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 北海道のJR長万部駅(長万部町)の名物として長年愛されてきた駅弁「かにめし」の車内販売が今月末で終了する。経費削減を理由にJR北海道がサービスから撤退。駅弁の全国大会で何度も上位にランクインした味で、鉄道ファンから惜しむ声が上がっている。

 かにめしは1個1180円で、温かい白米の上にやわらかいカニのほぐし身を敷き詰め、錦糸卵やしいたけで彩りを添える。札幌と函館を3時間40分前後で結ぶ特急スーパー北斗の一部で、長万部駅に着く1時間前までに客室乗務員を通じて注文すると、できたてを同駅で受け取れる。

 昭和30年代、長万部駅のホームでかにめしを買い求める乗客=北海道長万部町(かにめし本舗かなや提供)
画像を拡大する
 昭和30年代、長万部駅のホームでかにめしを買い求める乗客=北海道長万部町(かにめし本舗かなや提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 製造元「かにめし本舗かなや」(長万部町)によると、食糧難だった終戦直後、噴火湾(内浦湾)で大量に取れた毛ガニを塩ゆでし、同駅のホームで立ち売りしたのが起源。漁期以外にも食べられる弁当にしようと試作を重ね、1950年に駅弁として販売を始めた。60年前後の最盛期には15人の売り子がホームに並んだという。

 札幌と函館を結ぶ特急「スーパー北斗」で車内販売する客室乗務員(JR北海道提供)
画像を拡大する
 札幌と函館を結ぶ特急「スーパー北斗」で車内販売する客室乗務員(JR北海道提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 列車の高速化に伴い、98年には同駅での停車時間が1分程度に短縮され、ホームでの立ち売りを休止。特急車内での予約販売に一本化した。

 「なくなってしまうのは寂しい」「停車中に買えるよう、ホームで待っていてほしい」といったファンの声が多く寄せられ、同社は「時代の流れなので仕方ないが、駅弁の伝統を守れるように売り方を工夫したい」。今後は駅弁の形は残したまま、長万部駅前の同社本店や札幌市内の百貨店、インターネットでの販売を続ける予定という。

スゴい!もっと見る

瞬間ランキングもっと見る

話題のランキング