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加賀伝統の味「吸坂飴」 唯一残る店に後継者

伝統・文化

加賀伝統の味「吸坂飴」 唯一残る店に後継者

更新 sty1902140004
 完成した吸坂飴=石川県加賀市  完成した吸坂飴=石川県加賀市

 石川県加賀市吸坂町で約380年前から作られていたとされる「吸坂飴」。現在、製造しているのは職人の谷口猛さん(67)が営むあめ屋「谷口製飴所」だけだったが、昨年9月に後継者が現れた。「歴史を途絶えさせない」と技術をつなぐため二人三脚で励んでいる。

 作業場で釜の中のあめを混ぜる墨屋満さん=石川県加賀市
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 作業場で釜の中のあめを混ぜる墨屋満さん=石川県加賀市フルスクリーンで見る 閉じる

 甘い香りが漂う作業場で、後継者の墨屋満さん(40)が釜の中で煮立つあめを長い柄の付いたへらで丁寧にかき混ぜる。傍らで見守る谷口さんは時折、「もう少し火にかけよう」と声を掛けた。

 吸坂飴は、地元産のコシヒカリと国産の麦芽を使用し、かむとじゅわっと溶け、口の中に素朴な甘さが広がる。釜から引き上げる時間や火加減が気温によって異なり、墨屋さんは「マニュアル通りに作っても同じ味にならない」と試行錯誤を繰り返す。

 江戸時代、加賀の城下町と温泉街をつなぐ途中にある吸坂町に茶店ができ、あめが振る舞われたのが由来とされている。

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