人道支援受け入れ訴え ベネズエラ全土でデモ
更新 sty1902130006南米ベネズエラ全土で12日、野党連合主導の反政府デモが実施され、参加者らは反米左翼マドゥロ政権が拒否している米国などによる人道支援を受け入れるよう訴えた。
暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は首都カラカスの集会で、今月23日に支援物資が到着すると述べたが、どのように搬入するか具体的には明らかにしなかった。
支援物資の通過点であるコロンビア北部ククタ近郊のベネズエラとの国境にある橋は、今月5日から大型タンクローリーなどで道がふさがれており、米政府はマドゥロ政権による妨害工作と非難している。政権側は「人道危機など存在せず、米国が介入の口実に利用している」との立場を崩していない。
現地からの報道によると、グアイド氏は12日の集会で「われわれは飢えと貧窮、非効率な保健システムとの闘いに直面している」と述べ、支援物資を国内に搬入するためベネズエラ軍に協力を呼び掛けた。(サンパウロ共同)