来訪神、青竹打ち悪霊払い ユネスコ無形文化遺産「佐賀カセドリ」
更新 sty1902090014佐賀市蓮池町の見島地区で9日夜、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に昨年登録された伝統行事「見島のカセドリ」が行われた。住宅に上がり青竹を打ち付けて悪霊をはらうため、かさやわらみのをまとい手ぬぐいで顔を隠した神の使い・カセドリが各家庭を訪ね歩く。
カセドリを務めるのは地元の青年2人。各世帯を訪問する前に、神社に奉納されている衣装を受け取った。
「見島のカセドリ」は、江戸時代初期の17世紀前半に始まったとされる小正月の神事。毎年2月の第2土曜日に行われている。東北・北陸・九州地方8県の10行事からなる「来訪神 仮面・仮装の神々」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産となった。