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【御朱印さんぽ】見開きでしたためられる「今年の短歌」 江北氷川神社 東京・足立区 

伝統・文化

【御朱印さんぽ】見開きでしたためられる「今年の短歌」 江北氷川神社 東京・足立区 

更新 sty1902040015
 荒川のほとりに鎮座する江北氷川神社。近くには首都高の高架橋が走るが、境内は思いのほか静かな時間が流れる  荒川のほとりに鎮座する江北氷川神社。近くには首都高の高架橋が走るが、境内は思いのほか静かな時間が流れる

 前回に引き続き「氷川神社」である。別に狙っているわけではないが、荒川沿いには山ほど氷川神社があるのでしょうがない。ちなみに、利根川沿いには「香取神社」が多くみられる。という具合なもんだから、ナビに「氷川神社」「香取神社」と入力しても、お目当ての神社に連れていってくれるとは限らないのでご注意を。

 氷川神社の「氷川」は同じ読みで「簸川」とも書く。実際、東京・文京区に簸川神社があり、ご祭神も素盞鳴命(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)という氷川神社でもおなじみの神様だ。

 簸川は、出雲の神話では素盞鳴命による八岐大蛇(やまたのおろち)退治の舞台とされる。現在の島根県を流れる斐伊川(ひいかわ)である。

 ついつい、氷川うんちくが長くなってしまったが、こうした神話レベルの話が現在につながっていくところが、神社巡りの醍醐味かもしれない。

 さて、今回ご紹介する江北氷川神社は「御朱印界」では、かなり知られた存在だ。

 江北氷川神社の見開き御朱印。名誉宮司さん作の短歌が味わい深い
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 江北氷川神社の見開き御朱印。名誉宮司さん作の短歌が味わい深いフルスクリーンで見る 閉じる

 第一に、かなり早い段階から帳面見開きの御朱印を出してきた。今でこそ、見開きバージョンを採用するところが多くなってきたが、数年前までは全国でも数えるほどしかなく、それだけで話題になった(御朱印ブームなどと言われる前の話なので、あくまで一部の好事家レベルの話題)。

 それよりも何よりも魅力的なのは、達筆でしたためられた墨書きの短歌だ。

 この短歌、1年ごとに新しいものに変わる。私はもう、4首いただいた。すべてこの達筆の主である女性の名誉宮司さんのオリジナル作品だ。

 「御朱印始める前から100首以上作ってたものがあって…。基本的に自分自身に聞かせるような歌が多いですね」と名誉宮司さん。

 「荒波に もまれて歩む 日もあれど 実のある 日々を重ねて 生きる」

 荒波にもまれるような毎日だが、それも実のある日々なんだろうか。

 私も自分自身に言い聞かせてみた。答えはまだ分からない。(船津寛、写真も)

■御朱印データ

住所:東京都足立区江北2の43の8

電話:03・3897・6483

アクセス:JR山手線田端駅→都バス荒川土手下車または舎人ライナー「江北駅」徒歩10分ほど

御朱印頒布時間:午前7時~午後4時(名誉宮司さん不在時は対応不可)

御朱印形式:見開き直書き

待ち時間:なし

初穂料:500円

限定情報:年ごとに変わる名誉宮司さんの短歌と季節ごとのスタンプ。

オリジナル御朱印帳:地元の五色桜を背景に、桜が贈られた米国会議事堂と社殿をデザインした御朱印帳(3色、初穂料1500円)

※待ち時間は実際に筆者がいただいた際のものです。

☆「御朱印さんぽ」全編は 【コチラから】   

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