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view 女神が演出 厳冬の絶景 長野・霧ケ峰高原

自然・風景

view 女神が演出 厳冬の絶景 長野・霧ケ峰高原

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早朝の霧ケ峰高原。朝日を浴びたパウダースノーがきらめき、モミやカラマツのシルエットが浮き上がった =長野県諏訪市(松本健吾撮影) 早朝の霧ケ峰高原。朝日を浴びたパウダースノーがきらめき、モミやカラマツのシルエットが浮き上がった =長野県諏訪市(松本健吾撮影)

 静まりかえった夜明け前。降り積もった雪が地上を覆い隠す。洗いたてのシーツのような新雪に、足跡を残す先客はウサギかキツネだろうか。ゆるやかな丘陵を見晴らす山の中腹で日の出を待つ。薄くかかった霧をオレンジ色に染めながら太陽が姿を見せると、群生する木々の枝幹がまばゆい光に縁取られ、降り注ぐ粉雪が星くずのようにキラキラと輝いた。

道端に現れたホンドギツネ。シカや野ウサギ、タヌキなどの野生動物も珍しくない =長野県茅野市(松本健吾撮影)
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道端に現れたホンドギツネ。シカや野ウサギ、タヌキなどの野生動物も珍しくない =長野県茅野市(松本健吾撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 長野県中部の諏訪、茅野2市と下諏訪町にまたがる霧ケ峰高原。主峰に車山(1925メートル)を抱く、標高1500~1900メートルに及ぶ丘陵地帯は、厳冬期には氷点下20度に迫ることもある。しかし、冬場も観光道路「ビーナスライン」は除雪され諏訪ICや茅野駅方面からのアクセスが可能。都心から日帰りで厳寒の景色を体験できるのは、驚きでもある。

 観光のハイシーズンは涼しく花盛りの夏だが、冬も魅力は多い。霧ケ峰自然保護センター自然公園管理員、小松研一さん(65)は「名前の通り一帯は霧が多い。でも、冬は好天が続き南アルプスや富士山など、雪化粧した名峰を見晴らせて格別。スノーシューをはいての雪原トレッキングもおすすめ」と話す。

 気温や湿度、風の状況など気象条件がそろえば、樹木に空気中の水分が凍りつき白く彩る霧氷や、氷の結晶が大気中で輝く「ダイヤモンドダスト」など、厳冬ならではの現象にも遭遇できる。

 ビーナスラインを走り、新たな絶景を探すのも悪くない。ただ、どんな景色に出合えるかは“女神”の機嫌次第になるだろう。(写真報道局 松本健吾)

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