1月、世界で異常気象 寒波の北米、豪州は猛暑
更新 sty1902020008世界気象機関(WMO)は1日、1月は北米が寒波で記録的な低温となった一方、オーストラリアでは猛暑により観測史上最も暑い月となるなど世界各地で異常気象に見舞われたと発表した。ターラスWMO事務局長は「北極地方で大量の氷や雪が融解していることが北半球の気象パターンに影響している」とし、一連の異常気象と地球温暖化の関連を指摘した。
北米では北極の寒気が気流の変化により流れ込んだため、米東海岸やカナダなど広い地域で低温となった。米中西部ミネソタ州では30日、体感温度が氷点下53.9度の猛烈な寒さを記録した。
一方、季節が夏となる南半球ではオーストラリアが熱波に襲われ、アデレードで最高気温46.6度を記録。降水量は平年の38%にとどまり、南部タスマニア州で山林火災が多発、4万ヘクタール以上を焼失した火災も起きた。(ジュネーブ共同)