ジャカルタに初の地下鉄 日本支援、3月開通
更新 sty1901240007インドネシア初となる地下鉄を含む都市高速鉄道(MRT)の工事が、首都ジャカルタで着々と進んでいる。計画は日本が全面支援し、世界最悪とも言われる交通渋滞の緩和が期待されている。3月に一部区間が開通する予定で、インドネシア政府は2029年までに、公共交通機関の利用割合を10年の3倍に当たる6割に引き上げることを目標としている。
昨年末に開かれた報道関係者向けの試乗会。日本の地下鉄と全く変わらない乗り心地で、乗車したインドネシア人記者らも興奮気味だった。建設を進めるMRTジャカルタのウィリアム社長は「MRTは人々のライフスタイルを変える契機になるだろう。日本の支援に感謝している」と語る。
工事は13年に始まり、開通を目指すのは中心部を南北に結ぶ路線の一部区間(15・7キロ)だ。インドネシアは4月に大統領選と総選挙を控えており、3月の開通は再選を目指すジョコ大統領にとって、これまで力を入れてきたインフラ開発の「成果を示す大きな目玉」(外交筋)となる。(ジャカルタ共同)