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view 野生復帰へ新たな一歩 トキ放鳥10周年

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view 野生復帰へ新たな一歩 トキ放鳥10周年

更新 sty1810210001
鮮やかなとき色の翼を羽ばたかせながら、刈り取られた田んぼから飛び立つ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影) 鮮やかなとき色の翼を羽ばたかせながら、刈り取られた田んぼから飛び立つ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)
第1回放鳥の10羽の中で、唯一生存している個体番号11番の雄。今年初めて1羽のヒナを誕生させ、巣立たせることに成功した =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)
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第1回放鳥の10羽の中で、唯一生存している個体番号11番の雄。今年初めて1羽のヒナを誕生させ、巣立たせることに成功した =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 新潟県佐渡市で国の特別天然記念物のトキが放鳥されて10年。これまで327羽が放鳥され、現在約350羽が佐渡島に生息していると推測される。順調な野生復帰に思えるが、島内数カ所の限られた地域のみで大きな群れをつくり、放鳥場所周辺は過密状態になっている。

佐渡の水田を舞う2羽のトキ =新潟県佐渡市 (大山文兄撮影)
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佐渡の水田を舞う2羽のトキ =新潟県佐渡市 (大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 原因の一つは、野生復帰ステーションからのみ行われている放鳥だ。トキは野外を想定した順化施設で3カ月間の訓練後、施設から自由に出られる「ソフトリリース」によって放鳥されている。だが、ステーション周辺には群れがすでに形成されており、放鳥されたばかりのトキが自然と合流してしまう。

艶やかなとき色の翼を羽ばたかせながら、水田から舞い上がるトキ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)
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艶やかなとき色の翼を羽ばたかせながら、水田から舞い上がるトキ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 そして、群れの密度がさらに高まると、一部地域で問題となっている稲踏み被害や生存率の低下、繁殖数の減少などに結びつくおそれがあるという。

 トキの生態に詳しい新潟大学の永田尚志教授は、過密地域の個体数と同程度が、別の地域にも同じように分布すれば「佐渡島には現在の約3倍、1000羽ほどが生息できるのではないか」と考えている。

艶やかなとき色の翼を羽ばたかせ、休耕田から舞い上がる6羽のトキ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)
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艶やかなとき色の翼を羽ばたかせ、休耕田から舞い上がる6羽のトキ =新潟県佐渡市(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが出席された放鳥10周年の記念式典では、1回目と同じ、木箱からの「ハードリリース」が採用された。永田教授は「今回の結果次第では、ステーション周辺以外で、群れが形成されている地域でのハードリリースの検討も必要」と、分散放鳥も視野に入れている。

佐渡の水田を舞う5羽のトキ =新潟県佐渡市 (大山文兄撮影)
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佐渡の水田を舞う5羽のトキ =新潟県佐渡市 (大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 絶滅したトキを再び野生に戻すという壮大なプロジェクトから10年。中国から新たなつがいが11年ぶりに供与されるなど、野生復帰は新たな一歩を踏み出している。(写真報道局 大山文兄)

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