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【はたらくいきもの】抱きしめ にっこり ふくらむ笑顔の輪 コンパニオンアニマル(大阪・住之江区)

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【はたらくいきもの】抱きしめ にっこり ふくらむ笑顔の輪 コンパニオンアニマル(大阪・住之江区)

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柴犬いおりのかわいい姿は、まわりの人たちを笑顔にする=大阪市住之江区の「加賀屋の森」(恵守乾撮影) 柴犬いおりのかわいい姿は、まわりの人たちを笑顔にする=大阪市住之江区の「加賀屋の森」(恵守乾撮影)
「いおりちゃん、かわいいねえ」。いおりは施設の人気者だ=大阪市住之江区(恵守乾撮影)
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「いおりちゃん、かわいいねえ」。いおりは施設の人気者だ=大阪市住之江区(恵守乾撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 「コンパニオンアニマル」をご存じですか。愛玩動物のペットを、家族の一員として大切にする人は多い。コンパニオンを日本語にすれば、伴侶という意味で、名前のとおり生活を共にするかけがえのない動物のこと。老人ホームでお年寄りと暮らす3匹のコンパニオンアニマルを取材した。(写真報道局 恵守乾)



 大阪市住之江区の特別養護老人ホーム「加賀屋の森」には、3匹のコンパニオンアニマルが暮らしている。今春にやってきた雌の柴犬「いおり」と、8月に仲間入りした雄ネコの「シロ」と「トラ」だ。

甘えん坊のトラに、みんなの心が癒やされる=大阪市住之江区(恵守乾撮影)
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甘えん坊のトラに、みんなの心が癒やされる=大阪市住之江区(恵守乾撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 動物を老人ホームで育てることには、衛生面などの課題もあったが、話し合いで解決し導入に結びつけた。

 ここに来る前、高齢者用のマンションで飼われていたいおりは性格も温厚。後から加わったシロとトラとも仲が良く、昔からの友達のようだ。

 最初はこわごわと眺めていたお年寄りも、人懐っこく、穏やかなコンパニオンアニマルに、心惹(ひ)かれていく。

腕カバーをして「シロ」とふれ合う入居者=大阪市住之江区(恵守乾撮影)
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腕カバーをして「シロ」とふれ合う入居者=大阪市住之江区(恵守乾撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 1日3回の「ふれあいタイム」は、憩いの時間で、部屋のあちこちで笑い声が響き、会話も弾む。

 抱き寄せた動物の愛らしいしぐさに「かわいいわぁ」「べっぴんさんやねぇ」と何度も声をかけるお年寄りたち。その瞳は輝き、表情には優しい笑みが浮かぶ。

 甘えん坊のトラが少しお兄ちゃんのシロにじゃれつく姿に目を細める。引きこもりがちなお年寄りたちも、いおりと一緒なら散歩に出かけるようになった。

職員と一緒に近所の公園を散歩する「いおり」=大阪市住之江区(恵守乾撮影)
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職員と一緒に近所の公園を散歩する「いおり」=大阪市住之江区(恵守乾撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 3階にある「コンパニオンアニマルルーム」で暮らす3匹の世話をするのは、元トリマーや動物看護師など4人の職員。

 加賀屋の森を運営する社会福祉法人健成会は、コンパニオンアニマルの癒やし効果に、認知症対応のグループホームでも犬の「ペコ」を飼い始めた。

 福祉の現場に溶け込んだ小さな生き物たちが、入居者、家族、職員を大きな笑顔でつないでいる。 

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